用語集

R10

読み方
あーるじゅう

R10とは、断熱性能・防滑性能・耐火性能等の各種建材性能基準を表す英語表記の略号の一つで、文脈により複数の意味を持つ建築・建設業界の技術用語である。最も一般的な解釈は、(1)断熱材のR値(熱抵抗値、SI単位系で約1.76 m2·K/W)が10相当の断熱性能を表す米国式表記、(2)防滑性能を表すドイツDIN規格51130のR10ランク(緩傾斜10〜19度で滑りにくい防滑床材の標準分類)、(3)IP保護等級のIPコードの一部(接近・侵入保護関連)、(4)建材メーカー固有の品番コード、などがあり、文脈確認が必要な技術用語である。防滑性能のDIN 51130規格のRランク分類は、商業施設・公共施設・工場・厨房・浴場等で滑り事故防止対策として広く使用され、(A)R9(最低レベル、緩い斜面6〜10度で滑りにくい、住宅玄関ホール等)、(B)R10(緩い傾斜10〜19度で滑りにくい、住宅キッチン・トイレ・洗面所等)、(C)R11(中程度の傾斜19〜27度で滑りにくい、住宅浴室・店舗・カフェ等)、(D)R12(強い傾斜27〜35度で滑りにくい、厨房・パーキング等)、(E)R13(最高レベル、強い傾斜35度超で滑りにくい、厨房食洗機エリア・浴室シャワー室等)、と段階的に分類される。各ランクは試験方法(油を塗布した傾斜板の上に作業者が立ち、傾斜を増していき滑り始める角度を測定)に基づき定量的に評価される。日本国内ではJIS A 1454「軟質床仕上材の滑り抵抗試験方法」、JIS A 1453「床のすべり試験方法」、JIS T 9097「下肢装具のすべり抵抗試験方法」など複数の規格があり、用途に応じて適用基準が異なる。代表的な防滑床材製品としては、エスケー化研のアースフローン防滑、東日本塗料の防滑床塗料、川島織物セルコンの滑りにくい床タイル、TOTOのハイドロセラ防滑タイル、INAXの浴室タイルセラフロアなどがあり、いずれも滑り事故防止に対応した設計となっている。マンション・ビル・ホテル・商業施設・公共施設の大規模修繕およびリニューアル工事において、共用廊下・階段・エントランス・浴室・厨房・駐車場等の防滑性能向上は、居住者・利用者の安全確保のために極めて重要な施工項目で、明誠グループは防滑性能(R10〜R13)に応じた最適な床材選定とロープアクセス工法を活用した高品質な床面リニューアル提案を強みとしている。

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