用語集
R9相当
R9相当とは、断熱材・断熱パネル・断熱建材の断熱性能を米国式表記である「R値」に換算した数値が「9」相当であることを指す断熱性能表記で、主に米国・カナダ・国際市場向けの建材輸出入や、日本国内でもZEB・ZEH・パッシブハウス等の高性能建築物の設計時に用いられる断熱性能指標である。R値(R-value)とは、材料の熱抵抗(Thermal Resistance)を表す指標で、米国式単位系では「ft2·°F·h/Btu」、SI単位系では「m2·K/W」で表現される。R値が高いほど熱が伝わりにくく断熱性能が高いことを意味し、米国・カナダの住宅断熱基準ではR-19(壁)、R-30(屋根)、R-38(屋根高断熱)、R-49(屋根超高断熱)などが代表的な目標値とされる。R9相当は米国式単位系で約R-9(SI単位系で約1.6 m2·K/W)を意味し、これは厚さ50mm程度の中性能断熱材(グラスウール・ロックウール・押出法ポリスチレンフォーム等)に相当する断熱性能である。日本国内の建築物省エネ基準では、断熱性能を「熱貫流率U値(W/m2·K)」または「熱抵抗値R値(m2·K/W)」で表現し、地域区分(1〜8地域)と部位別(屋根・天井・外壁・床・基礎・開口部)の基準値が定められている。北海道・東北等の寒冷地(1〜2地域)では屋根R値5.7以上、関東・中部等の温暖地(4〜6地域)では屋根R値4.6以上、沖縄等の高温地(7〜8地域)では屋根R値2.5以上が標準で、R9相当(約1.6 m2·K/W)は最低限の基本断熱レベルに該当する。建築物省エネ法・住宅性能評価制度・低炭素建築物認定制度・ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)・ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)認証など、近年強化される建築物省エネ規制への対応として、より高いR値(R-19、R-30、R-49等)を実現する断熱建材への需要が急速に拡大している。マンション・ビル・住宅・物流倉庫・工場・公共施設の大規模修繕工事においても、断熱複合屋上防水(RDMO等)・外壁断熱改修・サッシ更新等を通じた断熱性能向上提案が増加しており、明誠グループはRFボードシステム等を用いた高断熱屋上改修の取扱いに注力し、ロープアクセス工法と組み合わせた省エネ・脱炭素化への貢献を強みとしている。

