用語集

RAスリング

読み方
あーるえーすりんぐ

RAスリング(Rope Access Sling、ロープアクセス用スリング)とは、ロープアクセス作業において、アンカーポイント(建物の構造体・専用アンカーボルト・既設の手すり・梁・柱・専用設備など)に作業ロープ・ライフラインを連結する際に使用する、織りロープ製の連結用補助具を指す。RAスリングは、(1)ナイロン(ポリアミド)製、(2)ポリエステル製、(3)ダイニーマ(高強度ポリエチレン繊維)製、(4)アラミド繊維(ケブラー・トワロン)製、(5)ステンレスワイヤー製、などの素材バリエーションがあり、それぞれ強度・耐熱性・耐薬品性・耐摩耗性・伸縮性・重量が異なる。代表的な形態は、(A)チューブラースリング(筒状の織り)、(B)フラットスリング(平織り)、(C)リング状スリング(無端ループ)、(D)アジャスタブルスリング(長さ調整可能)、(E)ダイニーマスリング(軽量高強度)、などで、用途・現場条件に応じて選定する。標準的な強度は最小破断強度22〜44kN(約2240〜4490kgf)、長さは0.3m・0.6m・1.2m・1.8m・3.0mなどがあり、現場で適切な長さを使い分ける。RAスリングの主な用途は、(あ)建物構造体(コンクリートスラブ縁・梁・柱)への直接巻き付け、(い)専用アンカーボルトとカラビナの中間連結、(う)梁・パイプ・手すりへの連結(柔軟な巻き付けで分散荷重)、(え)既設のループアンカー・吊り環への連結、(お)作業ロープと安全ロープの分離取付け、(か)救助時の墜落者連結、(き)資材の吊り下げ・荷揚げ用補助具、などである。ナイロンスリングは伸縮性があり衝撃吸収性に優れる反面、ダイニーマスリングは伸びがほとんどなく軽量高強度だが衝撃吸収性が低いため、衝撃発生の可能性のある一次連結にはナイロン、剛性が必要な静的接続にはダイニーマ、という使い分けが一般的である。世界的なロープアクセス・救助・産業安全分野では、EN795(アンカーデバイス規格)・EN566(マウンテニアリングスリング規格)・EN354(ロープアクセスランヤード規格)・ANSI Z359.13(米国安全規格)・UIAA認証などの基準に準拠した製品の使用が標準で、代表的なメーカーにはベルギーBEAL社、フランスPETZL社、英国DMM社、米国CMC RESCUE社、米国STERLING ROPE社、ノルウェーRIDGEGEAR社などがある。明誠グループのロープアクセス作業者は、現場条件と荷重特性に応じた最適なスリングを選定し、目視点検・触診点検・耐用年数管理(一般的に製造から10年)を徹底することで、安全な現場運営を実践している。労働安全衛生法・労働安全衛生規則・ロープ高所作業のロープアクセス工法ガイドライン(厚生労働省)に完全準拠した装備運用で、無事故・無災害の高所作業を全国のフランチャイズ加盟店で展開している。

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