用語集

RAポジションランヤード

読み方
あーるえーぽじしょんらんやーど

RAポジションランヤードとは、ロープアクセス(Rope Access、RA)作業中に作業者の体勢を維持・調整するための短いロープまたはスリング状の補助器具で、メインロープとは別に装備し、作業位置の固定・体勢保持・両手フリーの作業実現に用いられる重要なロープアクセス装備の一つである。ランヤード(Lanyard)の語源はフランス語の「lanière(紐・帯)」に由来し、本来は船員が使う紐状の道具を指す言葉であったが、現代では墜落制止用器具・産業用安全装備の世界で「補助索・連結索」を意味する技術用語として定着している。ポジションランヤードは具体的には、(1)メインロープに自分を直接接続せず、構造物の固定支点や手すりに直接連結することで作業位置を保持、(2)両手を自由にして作業に集中、(3)墜落時の落下距離を最小化、(4)作業姿勢の微調整、などの目的で使用される。一般的な構造は、長さ80〜200cm程度の繊維ロープまたはウェビング(平織帯)の両端にカラビナまたは専用フックを装備したシンプルな構成で、長さ調整機能(アジャスタブルランヤード)付きのモデルもある。代表的な製品にはPETZL社のGRILLON、ABSORBICA、JANE、TEUFELBERGER社のPUMA、CAMP社のFlex Pro、SKYLOTECのRESCUE LOOPなど、世界的なロープアクセス機材ブランドが多数のラインナップを提供している。設計強度は最低22kN(EN 358、EN 354基準)、ダブルランヤードタイプは衝撃吸収機能(エネルギーアブソーバー)付きでEN 355基準にも適合する。ポジションランヤードはあくまで作業位置保持用であり、墜落制止主用途には使用できないため、必ずメインロープ(フォール・アレストシステム)と併用するのが原則である。明誠グループのロープアクセス職人は全員、ポジションランヤードを含む各種装備の正しい使用方法・点検方法・廃棄基準を訓練済みで、マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事を安全に遂行する技術力を有している。

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