用語集
RAロープ保護
RAロープ保護とは、ロープアクセス(Rope Access、RA)作業で使用するメインロープ・バックアップロープが、建物のエッジ・コーナー・突起物・配管・鋼材角・タイル端部等との接触による摩耗・切傷・損傷を受けないように、各種の保護装備・保護方法を組み合わせて実施する総合的な安全対策の総称である。ロープ保護はロープアクセス作業の安全性を担保する根幹的な技術要素であり、不適切なロープ保護による事故は欧米でも繰り返し報告されている重大事項のため、IRATA・SPRAT等の国際基準でも詳細な技術要件が定められている。ロープ保護の具体的方法には、(1)ロープスリーブ(円筒形・布製・開閉型)の装着、(2)エッジガード・コーナーガードの設置、(3)回転式エッジローラー(CAMBIUMSAVER等)の使用、(4)ロープの偏角ルーティング(直接エッジに接触しない経路設計)、(5)通過支点(リダイレクション)の設置、(6)パッド材・養生材によるエッジ保護、(7)作業中の定期的なロープ確認、(8)摩擦熱対策(夏期の屋上・高温環境)、(9)化学物質保護(塗料・薬品からのロープ防護)、など多面的な対策が組み合わされる。ロープ自体も、より太径(11〜13mm)の高耐久ロープを選定することで摩耗耐性を高める、ナイロン・ポリエステル等の素材選定で温度・薬品耐性を確保する、などの基本選定段階での配慮が重要である。代表的なロープメーカーであるPETZL、TEUFELBERGER、BEAL、EDELRID、STERLING、MAXIM等は、いずれも高耐久・高摩耗性のロープアクセス専用ロープを製造販売している。リスクアセスメント段階では、現場毎にロープ経路を詳細に検討し、エッジ接触箇所を全て特定して適切な保護装備を選定・設置する計画を立てることが必須である。明誠グループのIRATAレベル3技術者・現場責任者は、リスクアセスメントとロープ保護計画の立案を担当し、フランチャイズ加盟店全体での安全施工体制を支える重要な役割を担っている。

