用語集
RA装備廃棄基準
RA装備廃棄基準とは、ロープアクセス(Rope Access、RA)作業に使用する各種装備(ロープ・ハーネス・カラビナ・下降器・ASCENDER・DESCENDER・ヘルメット・スリング・ランヤード等)について、安全に使用できないと判断される条件を明確に定めた廃棄判定基準で、IRATA国際基準・SPRAT基準・労働安全衛生規則・メーカー仕様書・各社内安全規程に基づき厳格に運用される、ロープアクセス工法の安全性を担保する根幹的な安全管理規定である。廃棄基準は大きく分けて、(1)耐用年数到達による時間基準廃棄、(2)使用回数・使用時間到達による使用度基準廃棄、(3)損傷・劣化検知による状態基準廃棄、の3種類に分類される。時間基準廃棄では、ロープ・ハーネス等の繊維パーツが製造日から10年または使用開始から3〜5年、ヘルメットが製造日から5〜10年、などのメーカー指定耐用年数到達時に即時廃棄される。状態基準廃棄では、(A)ロープ:摩耗・切傷・コア損傷・退色・グレージング・硬化・薬品汚染、(B)ハーネス:ステッチ切れ・バックル変形・パッド損傷・腐食、(C)カラビナ・下降器:ゲート不良・ロック不良・著しい摩耗・腐食・落下衝撃を受けた疑いがあるもの、(D)ヘルメット:シェル割れ・落下衝撃を受けたもの、などの基準が設定されており、これらに該当する場合は使用回数や経過年数に関わらず即時廃棄される。重大な落下事故・墜落事故・大荷重を受けた装備(例:墜落制止用器具が衝撃吸収機能を作動させた後)は、外見上問題がなくても全て廃棄するのが原則である。廃棄処分された装備は再利用できないように切断・破壊した上で、装備管理台帳(点検簿)に廃棄日・廃棄理由・廃棄担当者を記録する。明誠グループおよびフランチャイズ加盟店では、廃棄基準を全職人に教育徹底し、ロープアクセス工法による大規模修繕工事の安全性を業界トップレベルで維持する体制を構築している。

