用語集

RDIPSIK工期短縮

読み方
あーるでぃっぷすあいけーこうきたんしゅく

R-DIPS IK工法における工期短縮とは、田島ルーフィングが展開する機械的固定方式(メカニカルファスニング工法)の改修用防水システム「R-DIPS」シリーズのうち、既存のシート防水を撤去せずにそのまま下地として活用しながら新規防水層を施工することで、従来工法に比べ大幅に工事期間を短縮できる点を指す。一般的な防水改修工事では、既存の塩化ビニル系シートやアスファルト防水層をいったん撤去・廃棄したうえで下地を再生し、改めて防水層を構築する必要があるため、撤去日数、廃材の処分、下地調整に多くの時間と費用を要する。R-DIPS IK工法ではこれらの撤去工程を省略できるため、現場の稼働日数が圧縮され、結果として全体工期が短くなる。

機械的固定方式は、防水シートを接着剤で全面接着するのではなく、専用のビスとワッシャーを一定間隔で打ち込んで下地に固定し、シート同士を熱融着して一体の防水層とする工法である。この方式は下地に含まれる水分の影響を受けにくく、接着剤の硬化を待つ必要がないため、梅雨期や下地が乾きにくい時期でも施工を進めやすく、工程の安定化に寄与する。既存層を残したまま新規層をかぶせる「かぶせ工法」が可能であることも、撤去工程の省略による工期短縮を支える技術的な前提となっている。

工期短縮がもたらす効果は、単なる日数削減にとどまらない。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕では、屋上防水の改修期間が長引くほど居住者の生活や宿泊運営、テナント営業に支障が生じる。撤去工程を省くことで、騒音・粉じん・搬出車両の出入りといった居住者・利用者への負担が軽減され、生活影響を最小限に抑えられる点が大きな利点である。さらに、撤去廃棄物の発生を抑制できるため、産業廃棄物の処分費の削減と環境負荷の低減、マニフェスト管理の負担軽減にもつながり、脱炭素・循環型社会への要請にも合致する。

こうした短工期工法の選択は、資産価値の維持と顧客満足の両立に直結する。明誠では、通常足場による施工に加え、産業用ロープを用いる無足場のロープアクセス工法、両者を部位ごとに使い分けるハイブリッド工法を建物特性に応じて選択できる、日本でも数少ない体制を備えている。屋上・庇まわりの防水改修においても、撤去不要の機械的固定方式を含む複数の選択肢から、コスト・工期・居住者影響の最適バランスを検討して提案する。長期修繕計画上の工事サイクルや保証年数、廃棄物量を総合的に比較し、建物にとって最も合理的な改修方法を選定することが、オーナーの長期収益と資産価値を守るうえで重要となる。

なお、機械的固定方式やかぶせ工法を採用できるかどうかは、既存防水層の劣化度や下地の含水状態、躯体の健全性を診断したうえで判断する必要がある。明誠では、改修にあたり屋上の現状を丁寧に調査し、撤去工法とかぶせ工法それぞれのメリット・デメリット、保証範囲、概算コストと工期を比較してオーナーに提示することで、短期の費用だけでなく長期の維持管理まで見据えた合理的な意思決定を支援している。

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