用語集
RFID
RFID(Radio Frequency Identification、無線周波数識別)とは、電波を用いてICチップ内の情報を非接触で読み書きできる自動認識技術の総称で、近年は建築・建設・物流・小売・医療・交通など多様な業界で急速に普及が進む先進的な情報技術である。RFIDシステムは、(1)情報を保持するICタグ(RFタグ、トランスポンダー)、(2)電波の送受信を行うアンテナ、(3)タグの情報を読み書きするリーダー・ライター、(4)情報を処理・記録する上位システム(PC・サーバー・クラウド)、で構成され、バーコードと比較して、(A)非接触で複数タグを同時に読み取り可能、(B)汚れ・隠蔽されたタグも読み取り可能、(C)書き換え可能、(D)大容量データ保持、(E)高い耐環境性、などの優位性を持つ。建築・建設業界での代表的なRFID活用事例としては、(あ)建設資材の入出庫管理(鉄筋・型枠・足場材・配管材の数量管理)、(い)大型工具・装置の所在管理(電動工具・測量機器・建機の管理)、(う)作業員の入退場管理(ヘルメット・名札にタグを内蔵し現場入退場を自動記録)、(え)危険物・危険場所への接近警告(化学薬品・酸欠空間・墜落危険箇所等への接近時の警告)、(お)コンクリート打設の品質管理(生コン車のRFIDで搬入時刻・配合・温度を自動記録)、(か)プレキャストコンクリート製品の個体管理、(き)建物完成後の設備機器・配管・配線のメンテナンス管理、などがある。ロープアクセス工法でも、ロープ・ハーネス・カラビナ・下降器など各装備にRFIDタグを取り付け、装備管理台帳・点検簿との連動により、装備の所在・点検履歴・耐用年数管理を効率化する取り組みが世界的に進んでいる。RFIDは13.56MHz帯(NFC、近距離通信)・UHF帯(920MHz、長距離通信)・マイクロ波帯(2.45GHz、超長距離通信)など複数の周波数帯が用途に応じて使い分けられる。明誠グループおよびJCSAは、ロープアクセス装備管理・建設業務効率化のためのRFID活用支援を加盟企業に提供し、建設業界全体のDX化推進に貢献している。

