用語集
S波
読み方
えすは
S波(エスは、Secondary Wave)とは、地震波の一種で、「Shear Wave(せん断波)」または「Secondary Wave(二次波)」と呼ばれる地震動成分を指す。地震波は主にP波(Primary Wave、縦波)とS波(Secondary Wave、横波)の2種類で構成され、地震発生時にはP波が先に到達し、続いてS波が到達する特性がある。S波の特徴は、(1)波の進行方向に対して垂直方向に振動する横波(せん断波)、(2)固体中でのみ伝播(液体・気体中では伝播しない)、(3)伝播速度はP波より遅い(地殻中で3〜4km/秒)、(4)地表面での揺れが大きく建物被害が大きい、(5)地震動の主要破壊要因、などである。地震時のS波到達は、(A)構造物の水平方向の揺れ、(B)建物の倒壊・転倒、(C)柱・梁・壁の破壊、(D)建物内部の家具の転倒・落下、(E)人的被害(圧死・落下物による負傷)、などの主要被害をもたらすため、建築設計においては「S波耐性」(耐震性能)の確保が最重要事項である。耐震設計の基本指標には、(i)建築基準法の耐震基準(震度6強〜7の地震に倒壊しない)、(ii)耐震等級(1・2・3、等級3は基準の1.5倍)、(iii)耐震・制震・免震の3つの構造形式、などがある。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事における耐震補強工事では、S波による被害を最小化する構造補強(耐震壁の追加・基礎補強・制震ダンパー設置等)が重要な施工項目となり、明誠グループは構造設計者と連携した耐震補強提案を提供している。

