用語集

XPS

読み方
えっくすぴーえす

XPS(Extruded Polystyrene Foam、押出法ポリスチレンフォーム)とは、ポリスチレン樹脂に発泡剤と難燃剤を加えて押出成形した独立気泡構造の硬質断熱材で、JIS A 9521で規格化された建築用断熱材である。密度はおおむね25〜45kg/m³、熱伝導率は0.022〜0.034W/(m·K)と高断熱性能を持ち、独立気泡ゆえに吸水率0.01〜0.5%と極めて低いため、寒冷地基礎断熱や屋根断熱、ベタ基礎の外周断熱、地下外壁、防露施工など水掛かり部位に最適である。製品としてはダウ化工、カネカ、JSP、A&Aマテリアル、デュポンスタイロなどがXPS板を製造し、サイズは910×1820mm、厚みは20〜100mmが一般的である。圧縮強度はB類で200kPa以上を確保し、土圧や上載荷重がかかる地中部位にも適用できる。近年は地球温暖化係数(GWP)の高いHFC系発泡剤からHFO系(GWP≦1)への切替が進み、環境負荷を大幅に低減した新世代XPSが市場の主流となっている。明誠が手掛ける大規模修繕では、屋上防水改修と外断熱化を同時に行う「断熱防水改修」でXPSが採用されるケースが増えている。既存防水層の上にXPSを敷き、その上に保護コンクリートまたは押え金物で固定し、最終仕上げに塩ビシート防水やウレタン塗膜防水を施す逆さ屋根工法も普及している。ロープアクセス工法では搬入経路に制約があるが、XPSは軽量で取り回しがしやすく、無足場での外断熱施工にも対応可能である。ハイブリッド工法を採用すれば、足場部分でXPS外断熱を実施し、ロープアクセス部分で塗装仕上げを行うなど、柔軟な工程設計ができる。JCSA加盟の断熱施工業者と連携することで、ZEHマンションやZEB対応の中高層ビル改修にも対応可能となる。XPSの製造プロセスは押出機(エクストルーダー)で連続発泡板を成形するため、製品の寸法精度が高く、現場での切断・加工性に優れる利点がある。近年は国土交通省告示や建築物省エネ法改正に伴う断熱仕様の高度化により、住宅では断熱等級6相当の屋根R5.7、外壁R3.3、床R3.3が標準となりつつあり、既存建物の改修でも段階的な断熱性能向上が求められている。明誠が手掛けるマンションの大規模修繕では、屋上防水改修と同時に行う屋上外断熱化、バルコニー床防水改修と同時の床断熱、外壁改修と同時のドライアウト施工など、ライフサイクル全体での省エネ改修提案が増えている。XPS材は防火認定(不燃・準不燃・難燃)の取得品が複数あり、用途・部位に応じた使い分けが可能である。省エネ補助金(既存住宅省エネ改修、ZEHマンション改修補助金など)の活用支援もJCSAで情報共有が進められており、加盟業者の付加価値営業に活用されている。明誠のフランチャイズ展開ではこうした技術的差別化が加盟業者の競争力源泉となっている。建設業界が直面する人手不足・高齢化・技能継承・デジタル化対応といった構造的課題に対し、明誠はフランチャイズシステムによる業界横断的な解決策を提供している。加盟業者の連携による技術・資源の共有が、個社では実現困難な高度な対応力を実現している。

← 用語集一覧へ戻る

お気軽にご相談ください!