
アメリカとイスラエルによるイランの攻撃が始まり、事実上、ホルムズ海峡が封鎖されている状態となった今、石油の輸入に大きな影響が出ることは明白な状態です。
政府は約150日分のストックがあると発表していますが、5カ月で収束するとは思えない状況が続いています。
戦争が1日でも早く終わることを願っていますが現実的には、アメリカやイスラエルがペルシャ湾を制圧し石油タンカーの往来が可能になる方が早い気もしています。
私たちの生活まで脅かされるような状況ではありますが、建設業に与える影響を調べてみました。
① 原油高 → 建設資材が上がる(最も直接的な影響)
現在の中東情勢では、原油価格が急騰しています。
2026年のイラン紛争では、原油価格が一時100ドルを超えたと報じられています。
また、戦争の影響で
-
ホルムズ海峡の通行障害
-
油田や輸送の停止
が起き、世界の石油供給が大きく減少しています。
さらに、戦争開始後
-
原油価格は約36〜39%上昇
-
119ドル近くまで急騰
という分析もあります。
原油が上がると建設資材はこう上がる
原油は建設業の多くの材料の「原料」または「製造エネルギー」です。
| 資材 | 影響 |
|---|---|
| アスファルト | 石油製品なので直撃 |
| 防水材(ウレタン・シート) | 石油化学製品 |
| 塗料 | 樹脂・溶剤が石油系 |
| 断熱材 | 発泡樹脂系は石油 |
| プラスチック配管 | ポリエチレン系 |
つまり
塗装・防水・屋上工事などは特に影響が大きいです。
② 日本はエネルギー輸入国なので影響が大きい
日本はエネルギーの多くを輸入しています。
特に重要なのが
ホルムズ海峡
-
世界の原油の約20%が通る
-
日本の輸入原油の大半が通過
というルートです。
もし封鎖されれば
原油140ドルの可能性という試算もあります。
つまり
日本の建設業は世界でも影響を受けやすい国です。
③ 輸送費が上がり建材価格が上昇
建材は重量物が多いので、
燃料価格=物流費になります。
影響例
-
生コン運搬
-
鉄骨輸送
-
仮設資材運搬
-
海外建材輸入
原油高 →
運送費上昇 →
資材単価に転嫁
という流れです。
④ 鉄鋼・セメントの製造コストが上昇
鉄やセメントは
エネルギー産業です。
製造には
-
石炭
-
電力
-
LNG
が大量に使われます。
イラン紛争では
-
LNG供給
-
ガス施設攻撃
なども発生しており、
エネルギー価格の上昇が懸念されています。
結果
鉄骨・H鋼・セメントも上がる可能性
があります。
⑤ 建設業界に起きる可能性のある3つのシナリオ
シナリオ①(短期)
原油100ドル程度
影響
-
塗料
-
防水材
-
アスファルト
が値上げ
建設業界
→ 2022年ウクライナ戦争レベル
シナリオ②(中期)
原油120ドル以上
影響
-
鉄鋼
-
セメント
-
運送費
まで波及
建設費
→ 5〜15%上昇
シナリオ③(最悪)
ホルムズ海峡封鎖
影響
-
LNG不足
-
電力高騰
-
資材不足
建設費
→ 20〜30%上昇の可能性
(2021〜2022の再来)
⑥ 建設会社が今やるべき対策
現実的な対策はこの3つです。
① 資材単価スライド条項
契約書に
資材価格変動条項
を入れる
例
-
鉄鋼
-
アスファルト
-
防水材
② 長期見積の回避
見積有効期限
1ヶ月以内
が理想
(資材価格変動)
③ 工事の前倒し提案
オーナーにとっても
早くやる方が安い
可能性が高い
まとめ
イラン情勢が日本の建設業に与える影響は
①原油価格
②物流費
③エネルギーコスト
この3つです。
結果として
上がりやすい資材
-
塗料
-
防水材
-
アスファルト
-
プラスチック系建材
-
鉄鋼
-
セメント
- このように塗料や防水材が高騰する可能性が高いことが予測されます。
- 工事を行う必要がある場合は夏までに終わらせた方が良さそうですね。
弊社は通常の足場による大規模修繕工事と無足場工法によるロープアクセス工事の両方をメイン事業としていますが、外壁打診調査、漏水調査、ピンポイントの塗装、防水など建物の事であれば何でも行っています。
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