
白蟻と聞くと、主に「木造の場合には気にする必要があるけど、RCだと関係ない」そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
今回も、物件を購入する際に以外と見落としをしてしまう事を御紹介させて頂きます。
日本には代表的な白蟻が2種類います。
【イエシロアリ】
西日本、九州・四国の低地に分布している種です。世界のシロアリの中でも最も加害の激しい種類とされており、国際自然保護連合(IUCN)が定めた「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれています。「体内に水分を貯めて運ぶ能力」があるため、乾燥した小屋組なども含め、建物全体に出張して加害します。 1つの巣の個体数が100万匹を越えることも少なくなく、被害の規模は大きなものとなります。元々は中国からの外来種ですが、今では日本に(特に九州に)生息するシロアリを代表する種となっています。
イエシロアリはコンクリートそのものを食べることはありませんが、コンクリートの隙間やひび割れ(ヘアクラック)を通り抜けて内部の木材や断熱材(発泡スチロールなど)を食害します。数ミリの隙間でも侵入可能で、コンクリート造の建物でも油断は禁物です。シロアリはセルロースを主食とし、コンクリートは栄養源ではないため、コンクリートを「溶かす」「食べる」わけではなく、あくまで「通路として利用する」のが実態です。
でも、コンクリート造の場合は、クラックから入ってくるとは、まさか思わない方も多いのではないでしょうか。
【ヤマトシロアリ】
北海道の一部を除く日本全土に分布しており、ごく普通に生息するシロアリです。イエシロアリに備わっている「水分を体内に貯めて運ぶ能力」がないため、湿気の多い浴室や台所の床下を好んで食害します。食害跡は木材の腐朽と区別がつきにくいため、発見が遅れがちになることもしばしば。ヤマトシロアリが生息している=湿気の多い環境なので、駆除はもちろん、水廻り環境や床下環境の改善が必要です。
こちらはイエシロアリと比べて可愛い方で、基本的に木造しか害を及ぼしません。
但し、湿気を非常に好む特徴があります。
ここで、気を付けなければいけいないのが、先日のブログでも記載をさせて頂きましたが、埋め立てられた沼や川などの元湿地帯は、他と比べて湿気が非常に多いということです。
地名などでは分からない昔の状況を古地図を使用して確認をすることで、地盤の強さだけでなく、白蟻が発生しやすいかも連動して考える必要があります。
基本的に基礎はベタ基礎の方が侵入を防ぐのに効果的です。
購入をする前に、「床下の白蟻状況の報告を受ける」という事があると思いますが、都合の良い写真だけ見せられるケースもあるので、鵜呑みにせずにしっかりと土地や地盤も併せて調べて検討することを推奨します。
白蟻とは?日本に生息する主な種類
白蟻は木材を食べる社会性昆虫で、湿気や温暖な環境を好みます。日本には主に以下の2種類が分布しています。
1. ヤマトシロアリ
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分布地域:北海道南部〜九州
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活動時期:4〜7月に羽アリが飛来
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特徴:
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湿った木材を好む
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地中や床下の湿気を利用して巣を作る
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家屋の土台部分から侵入するケースが多い
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2. イエシロアリ
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分布地域:関東南部〜九州・沖縄(特に沿岸部)
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活動時期:6〜7月
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特徴:
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加害力が非常に強く、乾いた木材にも被害が及ぶ
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自ら水を運ぶ能力があり、乾燥した場所でも巣作りが可能
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被害範囲が広く、2階建ての天井まで達することもある
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その他:外来種
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アメリカカンザイシロアリ(乾材シロアリ):港湾地区などで確認されており、乾いた木材に巣を作る。
白蟻が発生する条件
白蟻が好む環境は以下の通りです:
1. 高湿度
白蟻は乾燥に弱いため、湿度が高い場所(床下、浴室、雨漏り箇所など)を好みます。
2. 木材の存在
白蟻はセルロース(木材の主成分)を主食とするため、木造住宅は特に注意が必要です。
3. 通気性の悪さ
風通しの悪い床下などは湿気がこもりやすく、白蟻にとって理想的な環境になります。
4. 築年数
築20年以上の家は、白蟻対策が施されていない場合が多く、被害を受けやすい傾向があります。
地域別の発生傾向と注意点
| 地域 | 主な白蟻の種類 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| 北海道 | ヤマトシロアリ(南部) | 被害は少ないが暖房の床下に注意 |
| 東北・北陸 | ヤマトシロアリ | 冬は活動が低下するが、春先に要注意 |
| 関東・中部 | ヤマトシロアリ・イエシロアリ | 湿気が多いエリアで被害頻発 |
| 近畿・中国 | 両種 | 古民家や伝統建築が被害に遭いやすい |
| 九州・四国 | 主にイエシロアリ | 高温多湿で発生数が多い |
| 沖縄 | イエシロアリ + 外来種 | 一年中活動している可能性がある |
白蟻の兆候と早期発見のポイント
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羽アリの発生:春~夏にかけて、室内で羽アリを見かけたら要注意。
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木材が空洞音を出す:叩くと軽い音がする場合、内部が食害されている可能性あり。
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床や壁の浮き・たわみ:白蟻による内部破壊の典型例。
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蟻道の発見:床下などに泥のトンネル状の通路(蟻道)があれば確実に被害があります。
白蟻対策の種類と効果
白蟻対策は「予防」と「駆除」に大別されます。
1. 予防策
● 建築時の防蟻処理
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防蟻剤を土壌や基礎に塗布
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防蟻木材の使用(加圧注入材など)
● 日常のメンテナンス
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雨漏りや水漏れの修理
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床下換気の改善
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定期点検の実施(5年ごとが目安)
2. 駆除方法
● 薬剤散布
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専門業者による床下・木部への薬剤処理
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効果は5年程度持続
● ベイト工法(誘引式)
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駆除剤入りの餌を使い、コロニー全体を駆除
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時間はかかるが安全性が高い
● 熱処理・凍結処理
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熱風や液体窒素で物理的に駆除
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薬剤を使いたくない家庭におすすめ
DIYと専門業者の選び方
DIYは効果が限定的
市販のスプレーや木材防蟻剤は軽度な予防には有効ですが、根本的な駆除は困難です。
専門業者を選ぶポイント
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日本しろあり対策協会認定の業者
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アフターサービスがしっかりしている
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実績と評判(口コミや地域密着型)
まとめ:白蟻対策は「予防」と「早期発見」が鍵
白蟻の被害は、気づいたときには深刻化していることが多いため、以下を意識することが大切です:
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年1回の点検を習慣化
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湿気対策と通気性改善
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専門業者との連携による継続的予防
家の寿命と資産価値を守るため、白蟻対策は怠ってはいけない重要な要素です。
弊社は通常の足場による大規模修繕工事と無足場工法によるロープアクセス工事の両方をメイン事業としていますが、外壁打診調査、漏水調査、ピンポイントの塗装、防水など建物の事であれば何でも行っています。
また空室対策、不動産管理、地震保険や補助金助成金申請サポート、各専門の士業の御紹介などオーナー様の様々なお困りごとをトータルでサポートもしております。
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