本間社長ブログ

開成町のマンション補助金|大規模修繕2026年度版

開成町のマンション補助金|大規模修繕2026年度版
本間 幸紘

著作者プロフィール

株式会社明誠 代表取締役

本間 幸紘

大規模修繕・外壁工事・ロープアクセス工事に関する情報を、現場経験をもとに分かりやすくお届けします。

2026年10月11日 更新

「開成町のマンションで、大規模修繕に使える補助金はありますか?」

先に結論をお伝えします。令和8年度(2026年度)の開成町公式サイトで確認できた範囲では、外壁塗装や屋上防水といった共用部分の大規模修繕の工事費を、管理組合に補助する町の制度は見つかりませんでした。 開成町の住まいの補助は、手厚さでは県内でも目を引くものがありますが、対象は「一戸建て」や「個人の木造住宅」に絞られています。

その代表が、国の交付金と町の補助を合算して交付する「ゼロカーボンシティ創成補助制度」です。太陽光発電・蓄電池・HEMSを同時に付けると100万円を超える例も示されていますが、既存住宅向けのメニューは要綱で「町内の築1年以上の一戸建ての住宅」に限られ、しかも令和8年度が最終年度です。

では、開成町のマンション管理組合は何を頼りにすればよいのか。答えは3つです。神奈川県の無料「マンションアドバイザー派遣」、県が認定する「マンション管理計画認定制度」と国の長寿命化促進税制、そして酒匂川流域の浸水想定を踏まえた「修繕の優先順位づけ」です。

こんにちは、株式会社明誠の本間です。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕に20年以上携わってきました。この記事では、開成町の理事長さま・修繕委員の皆さまに向けて、町と県の制度を「共用部に使えるか、使えないか」で仕分けし、補助金に頼らず修繕積立金を守る進め方をお伝えします。

早見表:開成町のマンションで使える制度・使えない制度

令和8年度の開成町公式ページと、神奈川県・国土交通省の公表資料をもとに整理しました。

制度 窓口 管理組合(共用部)で使えるか 内容
ゼロカーボンシティ創成補助制度「既存住宅スマートハウス化補助金」(令和8年度) 開成町 環境課 × 対象外(町内の築1年以上の一戸建てに限る) 太陽光・蓄電池・HEMS・エネファーム等。国と町の合算で、令和8年度が最終年度
ゼロカーボンシティ創成補助制度「ゼロエネルギーハウス等導入補助金」(令和8年度) 開成町 環境課 × 想定外(自宅をZEH等で新築・リフォームする個人向け) ZEH・ZEH+・LCCM住宅が対象
木造住宅の耐震診断費・耐震改修工事等補助 開成町 都市計画課 × マンションは対象外(2階建て以下の在来軸組工法の木造住宅) 診断費は全額・上限10万円、改修は1/2・上限100万円
ブロック塀の撤去補助 - 町の公式サイトで確認できず 窓口(都市計画課)へ要確認
マンションアドバイザー派遣事業(令和8年度) 神奈川県 住宅計画課 ○ 相談に使える(工事費の補助ではない) 派遣料無料、1回3時間以内、年度内2回まで。令和9年2月26日まで
マンション管理計画認定制度 神奈川県(町村部は県が認定) ○ 間接的に有利 長寿命化促進税制や融資の金利引下げの前提になる
マンション長寿命化促進税制 国(申告先は開成町) ○ 間接的に有利 一定の大規模修繕を令和9年3月31日までに完了した場合、翌年度の固定資産税を減額

この表のポイントは、「町の補助は一戸建て向けで充実、マンション共用部は県と国の制度で組み立てる」という構図です。補助がない以上、工事の中身と順番、工法の選び方で総額を抑えることが、修繕積立金を守る本筋になります。

開成町のマンションならではの論点-「補助が手厚い町」で起きる誤解

開成町は神奈川県足柄上郡にある町で、小田急小田原線の開成駅を中心に住宅地が広がっています。マンション管理の視点では、ほかの町村と違う論点が1つあります。

それは、「開成町は補助が手厚いから、マンションでも何か使えるはず」という期待が先に立ちやすいことです。実際、町のゼロカーボン補助は町自身が「全国の市区町村で初めての取組」と紹介する制度で、広報やチラシでも大きく扱われています。

私も現場で、理事会の皆さまから「太陽光の補助で共用部の電気代を下げられないか」「省エネ改修と大規模修繕をまとめて補助してもらえないか」というご相談を受けることがあります。発想としてはとても良いのですが、開成町の場合、要綱を読むと共用部には届かないというのが正直なところです。

期待と制度のずれに気づかないまま長期修繕計画に補助を織り込んでしまうと、後で資金計画を組み直すことになります。だからこそ、最初に「使える・使えない」を仕分けることが大切です。

ゼロカーボンシティ創成補助制度-令和8年度が最終年度、ただし一戸建て限定

開成町のゼロカーボンシティ創成補助制度(2026年4月28日更新)は、2050年の二酸化炭素排出実質ゼロに向けた町の補助制度です。4つのメニューがあります。

  1. ゼロエネルギーハウス(ZEH)等導入補助金
  2. 既存住宅スマートハウス化補助金
  3. ソーラーカーポート導入補助金
  4. 電気自動車等導入補助金

町のページによると、国の交付金(地域脱炭素移行・再エネ推進交付金の重点対策加速化事業)と町の補助を合算して町から交付する仕組みで、令和4年度から令和8年度までの期間限定です。令和8年度の主な期限は次のとおりです。

項目 期限(令和8年度)
募集開始 令和8年7月1日
申請 令和9年2月15日まで(重点対策加速化事業以外は令和9年3月15日まで)
請求 令和9年2月末まで(重点対策加速化事業以外は令和9年3月末まで)

マンションが対象外になる理由

既存住宅スマートハウス化補助金交付要綱(令和8年度)(PDF)の第3条では、補助の対象とする住宅を「町内の築1年以上の一戸建ての住宅」と定めています。さらに第4条で、申請者は町に住民登録して1年以上居住し、対象住宅の所有権を持つ人とされています。

つまり、分譲マンションの共用部(屋上や共用廊下の照明など)に管理組合が太陽光や蓄電池を付ける場合は、この補助の対象になりません。 ゼロエネルギーハウス等導入補助金も、町の案内では自宅を新築・リフォームする方向けの制度として紹介されています。

参考:一戸建てでの補助額の例

制度の手厚さを知っておくと、ご自宅が一戸建ての理事さまには役立ちます。町の既存住宅スマートハウス化補助金のチラシ(PDF)と要綱の別表第3によると、重点対策加速化補助金で県の事業を活用して太陽光を付ける場合、4kWまで12万円/kW、4kW超の部分は7万円/kWです。チラシでは、5kWの太陽光に蓄電池(8kWh・設置費120万円)とHEMS(設置費9万円)を同時に付け、3機器同時加算5万円を含めた合計115万円という例が示されています。

マンションの共用部では使えないものの、ご自身が町内に一戸建てを持つ区分所有者の方には、令和8年度が最後の機会になる制度です。詳しくは町の環境課(0465-84-0314)に確認してください。

木造住宅の耐震補助-R8改定の耐震改修促進計画と、マンションの位置づけ

開成町の木造住宅の耐震診断費及び耐震改修工事等補助制度は、昭和56年5月以前に建てられた木造住宅が対象です。町のページ(2024年3月18日掲載)によると、令和6年4月から補助を拡充し、内容は次のとおりです。

区分 補助内容 主な条件
耐震診断費 診断費用(消費税相当額を除く)の全額・上限10万円 町内在住者が所有し居住、昭和56年5月以前の一戸建て・二世帯住宅・店舗兼用住宅、2階建て以下の在来軸組工法
耐震改修工事等 工事費用(消費税相当額を除く)の1/2・上限100万円 診断の総合評点1.0未満を1.0以上にする改修

鉄筋コンクリート造のマンションは、この補助の対象になりません。なお、補助のページの掲載日は2024年3月ですが、住宅のメニュー一覧では令和8年度も同じ制度が案内されています。令和8年度の予算枠や受付状況は、都市計画課(0465-84-0320)に確認してください。

開成町耐震改修促進計画(令和8年3月改定)

町は令和8年3月に開成町耐震改修促進計画を改定しました。計画期間は2026(令和8)年度から2035(令和17)年度で、住宅の耐震化は2030(令和12)年度に90%(中間目標)、2035年度におおむね解消を目標にしています。

昭和56年5月以前に着工した、いわゆる「旧耐震」のマンションにお住まいの管理組合さまは、町の補助の対象外であっても、耐震性をどう確認し、大規模修繕とどう組み合わせるかを理事会で話し合っておく価値があります。耐震診断の進め方は、後述の県のアドバイザー派遣で相談できる内容に含まれています。

酒匂川流域の町として-洪水ハザードマップを修繕計画に生かす

ここが、開成町のマンションならではの論点です。

開成町の洪水ハザードマップのページ(2025年3月29日更新)によると、町の洪水ハザードマップは神奈川県が公表する浸水想定区域図をもとに作られており、開成町に関係する河川として酒匂川・仙了川・要定川の浸水想定区域が更新されています。想定最大規模の降雨は、酒匂川で1日の総雨量530ミリとされています。また、このマップは大雨で水路などからあふれる「内水氾濫」は考慮していないと明記されています。

マンションにとって、浸水の想定は「避難」だけの話ではありません。大規模修繕の優先順位を決める材料にもなります。

浸水想定がある場合に、理事会で確認したい設備

確認する場所・設備 理由
受変電設備・分電盤・制御盤の設置階 地下や1階にあると、浸水で停電・長期の機能停止につながりやすい
給水ポンプ・受水槽 浸水すると断水の原因になる
エレベーターのピット・機械室 浸水後の復旧に時間と費用がかかる
1階共用部の床・出入口の段差、止水板の有無 浸水の入口になりやすい
外壁のひび割れ・シーリング(目地のゴム状の材料) 豪雨時の雨水の浸入(漏水)経路になる

私の経験では、浸水対策は設備更新のタイミングとまとめて計画すると、費用対効果が上がります。たとえば受変電設備の更新や給水方式の変更を検討する時期に、設置位置の見直しを一緒に議論しておくのです。

一方で、外壁のひび割れやシーリングの劣化は、浸水とは別に豪雨のたびに室内への漏水リスクを高めます。全面改修の周期を待たずに、劣化の進んだ面だけを先に手当てする判断も選択肢になります。漏水への対応の考え方は明誠の漏水調査・漏水対応でもご紹介しています。

なお、ご自身のマンションの所在地がどの程度浸水する想定かは、必ず町が配布・公開している洪水ハザードマップ(地域防災課 0465-84-0326)でご確認ください。

マンション管理組合の味方①:神奈川県のマンションアドバイザー派遣(無料・年2回まで)

町の補助が共用部に使えない以上、最初に使いたいのがこの制度です。神奈川県のマンションアドバイザー派遣事業(2026年6月26日更新)と令和8年度のチラシ(PDF)によると、内容は次のとおりです。

項目 内容
派遣対象 県内の分譲マンションの管理組合、または管理組合の承認を得た委員会(大規模修繕工事委員会など)。横浜市・川崎市・相模原市・横須賀市を除くため、開成町は対象
アドバイザー マンション管理士、建築士等の資格を持ち、マンション管理の相談経験がある人
相談時間・回数 1回につき1〜2名、3時間以内。夜間・休日にも対応。年度内2回まで(申込多数の場合は2回目ができないこともある)
派遣料 無料
申込期間 令和8年6月26日〜令和9年2月26日(申込多数の場合は早期終了)
事前相談窓口 NPO法人 かながわマンション管理組合ネットワーク(045-620-6300)

相談できる内容には、長期修繕計画や大規模修繕、修繕積立金などの財務、改修や耐震性の向上、管理計画認定制度が含まれます。一方で、見積書の比較診断、工事の受注や業者の紹介、長期修繕計画の策定そのもの、管理計画認定の申請業務は派遣の範囲外です。

私がおすすめしている使い方は、1回目で「長期修繕計画と積立金の考え方」を、2回目で「施工会社から取った提案の読み方」を相談する進め方です。アドバイザーは中立の立場で考え方を整理してくれる方なので、工法や見積りの比較は施工会社から複数取り寄せ、アドバイザーの助言を物差しにする、という役割分担がうまくいきます。

マンション管理組合の味方②:管理計画認定と長寿命化促進税制

マンション管理計画認定制度-開成町は「神奈川県」が認定

マンション管理計画認定制度は、管理組合の管理計画が一定の基準を満たしていることを自治体が認定する制度です。神奈川県のマンション管理計画認定 申請の手引き(PDF)では、開成町を含む県内14町村の認定は神奈川県が行うとされています。

主な認定基準は次のとおりです。

  • 管理者等と監事が置かれ、集会(総会)が年1回以上開かれていること
  • 管理費と修繕積立金を区分して経理していること
  • 修繕積立金の3か月以上の滞納額が全体の1割以内であること
  • 長期修繕計画が7年以内に作成・見直しされ、計画期間30年以上・残りの期間に大規模修繕工事を2回以上含むこと
  • 将来の一時金の徴収を予定しておらず、計画の最終年度に借入金の残高がないこと

窓口は県土整備局建築住宅部住宅計画課です。手引きは令和4年4月版のため、最新の様式や手数料は県に確認してください。認定を受けると、住宅金融支援機構の融資で金利引下げの対象になるなど、修繕資金の面でも有利になります。

マンション長寿命化促進税制-令和9年3月31日完了が期限

国のマンション長寿命化促進税制は、築20年以上・10戸以上のマンションで、管理計画の認定などを受けたうえで、外壁塗装等・床防水・屋根防水を含む長寿命化工事を行った場合に、各住戸の翌年度の固定資産税を減額する制度です。対象は令和9年3月31日までに完了した工事で、完了後3か月以内に申告が必要です。

開成町の場合、認定は神奈川県、固定資産税の申告は開成町と窓口が分かれます。工事の完了時期から逆算して、認定の取得を先に済ませておくことが大切です。詳しい要件と併用の制限は、国土交通省のページと町の税務課で確認してください。

開成町のマンション大規模修繕-費用の目安と工法の比べ方

ここからは、工事費そのものを適正に抑える話です。

費用の目安(あくまで参考値)

項目 目安
30戸規模マンションの大規模修繕 総工費 約3,500万〜5,000万円
うち仮設足場の割合 総工費の約15〜25%
外壁塗装 1㎡あたり約3,500〜4,500円
外壁の打診調査 1㎡あたり約250〜500円
防水工事 1㎡あたり約5,000〜8,000円

30戸で総工費4,000万円なら、1戸あたりの負担はおよそ133万円です。仮設足場が総工費の15〜25%を占めるとすると、1戸あたり約20万〜33万円が「足場代」という計算になります。10階建て・外周80m・工期3か月の建物を例にとると、足場の費用約168万円に対し、ロープアクセスでは約59万円、差額は約109万円という試算もあります。実際の見積りは、建物の形状・劣化状況・工事範囲によって変わります。料金の考え方は大規模修繕の料金の考え方(明誠)をご覧ください。

3つの工法の向き・不向き

明誠は、次の3つの工法から建物に合う方法を提案しています。

工法 向いている建物・工事 強み 注意点
通常の足場仮設工法 外壁の全面補修、塗装・防水・タイル・サッシ交換を一括で行う大規模修繕 全面的な工事で品質を確保しやすい 設置・解体の費用と工期がかかる。足場期間中は防犯・採光・ベランダ使用に配慮が必要
ロープアクセス工法(無足場工法) 外壁の部分補修、シーリングの打替え、打診調査、部分塗装 足場が不要で工期と費用を抑えやすい。居住者の生活への影響が少ない 作業内容によっては向かない。専門技能を持つ職人が必要
ハイブリッド工法 面ごと・部位ごとに足場とロープを使い分けたい建物 部位ごとに最適な方法を選び、総額を最適化しやすい 計画と工程管理に専門性が必要

ロープアクセス工法では、作業者がメインロープとバックアップロープの2本に接続し、屋上などに2点以上の吊元(ロープを固定する支点)を確保して作業します。明誠の工法は明誠のロープアクセス工法の技術と実績で、業界全体の安全基準や施工例は姉妹サイトのロープアクセスドットコム(無足場工法の専門メディア)で紹介しています。安全管理の考え方は明誠の高所作業の安全管理にまとめています。

正直に申し上げます。 私たちは3つの工法をすべて扱うので、足場が最適なら足場を、ロープが向くならロープを提案します。この記事も、どれか1つに誘導するためのものではありません。

豪雨の後の「部分点検」にロープアクセスが役立つ場面

酒匂川流域の町では、台風や大雨の後に「外壁から雨が入ったかもしれない」というご相談が出やすくなります。こうしたとき、足場を組まずに問題のある面だけを打診・目視で調べ、その場でシーリングを打ち替えることができるのが、ロープアクセスの強みです。

全面足場を待つと半年以上かかることもある補修が、数日の工程で済む場合があります。小さな漏水のうちに止めておけば、次の大規模修繕で下地補修の数量が膨らむのを防げます。外壁調査の進め方は、ロープアクセスドットコムの外壁調査の解説も参考になります。

明誠について、数字でお伝えします

株式会社明誠は、これまでに約6,000棟のマンション・ビル・ホテルの大規模修繕を手がけてきました。ロープアクセス工法での高所作業について、明誠と全国のフランチャイズ加盟企業では、過去16年間、墜落による労働災害ゼロを維持しています。IRATA(国際産業ロープアクセス協会)水準の技能訓練を受けた作業員が施工し、ISO9001の品質マネジメントシステムを運用しています。また、日本初のロープアクセス工事のフランチャイズ本部として、塗装・防水・タイル・電気・看板の各分野の専門職と連携しています。

現場で見てきたこと-「補助ありき」の計画が崩れたとき

以前、ある管理組合さまから、「省エネ補助を見込んで長期修繕計画を作ったら、補助が個人向けだと後から分かった」というご相談をいただいたことがあります。計画上は数百万円の補助を見込んでいたため、総会直前に資金計画を組み直すことになりました。

そのとき私がお出ししたのは、「補助が使える工事」ではなく「今やらないと劣化が進む工事」から並べ直した表です。外壁の劣化を面ごとに記録し、急ぐべき面は部分補修、全面改修は次の周期に回すと整理したことで、積立金の範囲で収まる計画になりました。

補助金は「あればありがたいもの」です。けれども、計画の土台は建物の劣化状況に置くのが、私が20年以上現場で学んだ一番の教訓です。管理組合向けのサービス内容はマンション管理組合さま向けの大規模修繕サービスに、これまでの施工の様子は明誠の施工事例にまとめています。

開成町の管理組合が理事会で確認したいチェックリスト

  • 長期修繕計画が7年以内に見直されているか、計画期間が30年以上あるか
  • 長期修繕計画に、使えない補助金を収入として見込んでいないか
  • 建物の所在地が、洪水ハザードマップで浸水想定区域に入っているか
  • 受変電設備・ポンプ・エレベーター機械室が、浸水しやすい位置にないか
  • 昭和56年5月以前の着工か(旧耐震か)、耐震診断の記録はあるか
  • 県のマンションアドバイザー派遣を、今年度すでに使ったか(年度内2回まで)
  • 長寿命化促進税制の期限(令和9年3月31日完了)に工事が間に合うか

開成町のマンションが大規模修繕に向けて動く5つのステップ

  1. 長期修繕計画と修繕積立金の残高を確認する:使えない補助を見込んでいないかも点検します
  2. 県のマンションアドバイザーに相談する:無料・年度内2回まで。長期修繕計画や管理計画認定の考え方を中立の立場で整理できます
  3. 建物診断を面ごとに行い、浸水想定と重ねる:外壁の劣化と、設備の設置位置・浸水想定を1枚の資料にまとめます
  4. 工法を比べて見積りを取る:足場・ロープアクセス・ハイブリッドで比べ、仮設費を分けて記載してもらいます
  5. 総会で工事を決議し、認定と税制の段取りをする:管理計画認定の取得、長寿命化促進税制の期限を工程表に書き込みます

賃貸マンション・ビルのオーナーの方へ

開成町のゼロカーボン補助(既存住宅スマートハウス化)は、申請者が所有し、現に居住する一戸建てが対象のため、賃貸マンションや賃貸ビルは対象になりません。賃貸物件の修繕では、空室期間を短くし、入居者の生活への影響を抑えることが収益に直結します。足場を組まないロープアクセスは、外観の印象や防犯面でもメリットがあります。ビルオーナーさま向けのサービスはビルオーナーさま向け大規模修繕サービスをご覧ください。

よくあるご質問

Q. 開成町で、マンションの大規模修繕工事費に使える補助金はありますか?

A. 令和8年度の町の公式サイトで確認できた範囲では、共用部分の大規模修繕工事費を管理組合に補助する町の制度は見つかりませんでした。町の住宅系の補助は、一戸建て向けのゼロカーボン補助と、木造住宅の耐震補助が中心です。

Q. 開成町のゼロカーボン補助で、マンションの屋上に太陽光を付けられますか?

A. 既存住宅スマートハウス化補助金の要綱では、対象住宅を「町内の築1年以上の一戸建ての住宅」としているため、マンションの共用部は対象になりません。令和8年度が制度の最終年度です。

Q. 旧耐震のマンションに、町の耐震補助は使えますか?

A. 町の耐震補助は、2階建て以下・在来軸組工法の木造住宅が対象のため、鉄筋コンクリート造のマンションは対象外です。耐震性の考え方は、県のマンションアドバイザー派遣で相談できます。

Q. 開成町のマンションでも、県のマンションアドバイザー派遣は使えますか?

A. 使えます。横浜市・川崎市・相模原市・横須賀市を除く県内の分譲マンションが対象で、派遣料は無料、年度内2回までです。令和8年度の申込期間は令和9年2月26日までです。

Q. 開成町のマンションの管理計画認定は、どこに申請しますか?

A. 開成町を含む県内の町村部では、神奈川県が認定します。窓口は県土整備局建築住宅部住宅計画課です。

Q. 洪水ハザードマップで浸水想定がある場合、修繕で何を優先すべきですか?

A. 受変電設備・給水ポンプ・エレベーター機械室など、浸水すると生活が止まる設備の位置を確認し、設備更新の時期に合わせて対策を検討するのがおすすめです。外壁のひび割れやシーリングの劣化は豪雨時の漏水につながるため、早めの部分補修も選択肢になります。

Q. 相談や見積りに費用はかかりますか?

A. 明誠では、建物の状況確認と概算のお見積りを無料で承っています。制度の情報整理だけのご相談でもかまいません。大規模修繕の無料相談・お問い合わせからお声がけください。

この記事のポイントまとめ

  • 開成町の令和8年度の補助で、共用部の大規模修繕工事費に使える町の制度は確認できず
  • ゼロカーボン補助(既存住宅スマートハウス化)は一戸建て限定で、令和8年度が最終年度
  • 木造耐震補助は診断費全額・上限10万円、改修1/2・上限100万円だが、マンションは対象外
  • 県のマンションアドバイザー派遣は無料・年度内2回・令和9年2月26日まで。開成町で使える
  • 管理計画認定は県、税の申告は町。長寿命化促進税制は令和9年3月31日完了が期限
  • 酒匂川・仙了川・要定川の浸水想定を、設備の位置と修繕の優先順位づけに生かす

出典・参考資料

本記事の情報の鮮度について:本記事は2026年10月11日時点で公表されている開成町および神奈川県、国土交通省の公式情報をもとに執筆しています。開成町のゼロカーボン補助は令和8年度の要綱、県のアドバイザー派遣は令和8年度の案内ページを確認しました。木造住宅の耐震補助のページは2024年3月の掲載のため、令和8年度の予算枠・受付状況は町へご確認ください。制度は年度途中でも改正・予算終了があり得ます。実際に申請される前に、開成町および神奈川県の該当窓口へ最新の内容をご確認ください。本記事は法的・税務上の助言ではありません。

開成町は、住まいの補助が手厚い町です。ただ、その多くは一戸建て向けで、マンションの共用部は県の制度と、工事の組み立て方で守っていくことになります。浸水想定の確認や工事範囲の整理だけでも、お力になれることがあります。ご相談だけでも遠慮なくお問い合わせフォームからお声がけください。


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この記事の執筆者

本間 幸紘(ほんま ゆきひろ)
株式会社明誠 代表取締役/東京都東大和市
マンション・ビル・ホテルの大規模修繕20年以上の実務経験。3工法(通常足場/ロープアクセス/ハイブリッド)から建物特性に応じて最適提案。日本初のロープアクセス工事フランチャイズ本部を運営。JCSA(一般社団法人 全国建設業支援協会)代表理事。

最終更新:2026年10月11日


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