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藤沢市の管理組合が使える無料相談・支援制度12選|マンション管理士の市民相談・県アドバイザー派遣・耐震アドバイザーから国の電話相談まで【令和8年度版】

藤沢市の管理組合が使える無料相談・支援制度12選|マンション管理士の市民相談・県アドバイザー派遣・耐震アドバイザーから国の電話相談まで【令和8年度版】
本間 幸紘

著作者プロフィール

株式会社明誠 代表取締役

本間 幸紘

大規模修繕・外壁工事・ロープアクセス工事に関する情報を、現場経験をもとに分かりやすくお届けします。

2026年10月16日 更新

藤沢市のマンションの理事長さまから、こんなご相談をいただくことがあります。

「大規模修繕の時期が近づいてきたが、誰に何を聞けばいいのか分からない。専門家への相談料を修繕積立金から出すのは気が引ける」

藤沢市の管理組合には、費用をかけずに動ける入口があります。市役所の市民相談に、マンション管理士が対応する「分譲マンション管理相談」があり、市の案内では費用は無料、毎月第4金曜日の13時から16時に開かれています(出典:藤沢市「不動産・空家相談・分譲マンション管理相談」、2025年11月8日更新)。

申し遅れました。私は株式会社明誠の本間幸紘と申します。東京都東大和市を拠点に、20年近くマンション・ビル・ホテルの外壁の仕事をしてきました。この記事では、令和8年10月16日時点で藤沢市の管理組合が使える窓口を、費用の根拠とあわせて整理します。

最初に、正直にお伝えしておきたいことがあります。藤沢市には市独自の「マンション管理アドバイザー派遣」という手厚い制度がありますが、市のページには「令和8年度の申請受付は終了しました」と書かれていました。ですから令和8年度は、別の入口を組み合わせる必要があります。


結論:藤沢市で使える窓口は12、いま無料で動けるのは8

公式ページに「無料」と書かれているものを中心に、一覧にしました。補助金は「無料」ではないため、別に分けています。

# 制度・窓口 対応する人 費用 申込先
1 市民相談「分譲マンション管理相談」 マンション管理士(30分) 無料 市民相談情報課 0466-50-3568
2 市民相談「法律相談」 弁護士(30分) 無料 同上
3 市民相談「不動産・空家相談」 宅地建物取引士(30分) 無料 同上
4 市民相談の登記・税務・暮らしの法務相談 司法書士・税理士・行政書士(30分) 無料(2023年7月版の案内に記載) 同上
5 藤沢市マンション管理アドバイザー派遣 マンション管理士(1回3時間以内、年度内5回まで) 無料。ただし令和8年度は申請受付終了 住まい暮らし政策課 0466-50-3541
6 神奈川県マンションアドバイザー派遣 マンション管理士・建築士等 無料(年度内2回まで) かながわマンション管理組合ネットワーク 045-620-6300
7 藤沢市マンション耐震アドバイザー派遣 専門家(1回2時間以内) 無料 住まい暮らし政策課 0466-50-3541
8 藤沢市消費生活センター 消費生活相談員 ページに費用の記載なし 0466-50-3573
9 管理計画認定制度 相談ダイヤル(日管連) マンション管理士 無料(1回30分程度) 03-5801-0858
10 マンション管理センター 電話相談 専門相談員 ページに費用の記載なし 03-3222-1517/1519
11 法テラス 無料法律相談 弁護士等 無料(収入・資産の基準あり) 0570-078374
12 管理組合セミナー・県の交流会 専門家 令和7年度の市のセミナーは無料 現在、予定の掲載なし

いま実際に動ける「無料」は、1・2・3・4・6・7・9・11の8つです。5は無料ですが令和8年度は受付が終わっています。12は令和7年度分がすべて終了しています。8と10は費用の記載を確認できなかったので、電話で「相談料はかかりますか」とひと言確認してください。

このほか、費用の一部を補助してもらう制度が3つあります(耐震診断の補助、管理計画認定の支援補助金、長期修繕計画の作成支援補助金)。これは無料ではありませんので、後半で別にまとめます。


市民相談の「分譲マンション管理相談」:マンション管理士に30分

私が藤沢市の管理組合に最初にお勧めするのは、この相談です。市の案内を整理すると、次のとおりです。

項目 内容
対応する人 マンション管理士
日程 毎月第4金曜日 13時〜16時(30分×6コマ)
会場 本庁舎4階 市民相談室(市民相談情報課)
費用 無料
対象 市内在住の方
予約 予約制。市民相談室へ電話(0466-50-3568)か窓口で申込み
注意 電話では相談を受けられない。電話は予約と空き状況の確認用。当日5分前までに来所

予約の問合せフォームは使えず、電話か窓口に限られます。空きがあれば当日の相談も可能と案内されていますので、直前でも電話で聞いてみる価値があります(出典:前掲、藤沢市「不動産・空家相談・分譲マンション管理相談」)。

これからの日付

「第4金曜」のルールどおりなら、次回は10月23日(金)、その次は11月27日(金)です。今日10月16日(金)の1週間後にあたります。ただし、相談日が祝日などに当たる場合は日程が変わると案内されています。月ごとの正確な日程は、市の「相談スケジュール」ページにある「10月の市民相談のお知らせ」「11月の市民相談のお知らせ」のPDFで決まります(出典:藤沢市「相談スケジュール」、2026年10月1日更新)。私はPDFの中身までは確認できていませんので、電話で日付を聞き直してください。

管理組合として使えるかは、書かれていません

対象は「市内在住の方」です。管理組合の理事長が、組合の案件として相談できるかどうかは、ページに書かれていません。また予約がいつから取れるかも、記載がありません。予約の電話で、この2点をお聞きください。

使いどきは、見積依頼の前

現場にいる私の立場から一つお伝えします。この相談の価値は、施工会社の営業とは別の第三者の意見が聞けることです。見積書が出てから慌てて相談するより、見積依頼の前に相談するほうが、仕様のぶれが小さくなります。私が現場でよく見てきた遠回りは、見積りを取ったあとで「そもそも今回の工事範囲は適切なのか」と迷い、総会の日程がずれ込むケースです。

大規模修繕の費用感の目安も、先に頭に入れておくと相談の質が上がります。あくまで目安ですが、30戸規模のマンションで総工費は3,500万円〜5,000万円、そのうち仮設足場が15〜25%という幅が一般的です。外壁塗装は1㎡あたり3,500円〜4,500円、打診調査は1㎡あたり250円〜500円が参考値です。実際の金額は建物の状態や仕様で大きく変わります。


市民相談:法律・不動産・登記・税務

管理費の滞納、規約の読み方、理事会の議事の進め方、組合名義の不動産の扱い。工事の前段階で出てくるこうした疑問は、専門家の相談で整理できることが多いと、私は見ています。

相談 対応する人 日程 会場・費用
法律相談 弁護士 毎週火曜・木曜。午前9時〜11時30分(30分×5コマ)、午後1時〜3時30分(30分×5コマ)。祝日・年末年始は休み 本庁舎4階 市民相談室。無料。藤沢市在住の方
不動産・空家相談 宅地建物取引士 第1金曜日と第4月曜日 13時〜16時(30分×6コマ) 同上。無料。予約制

出典:藤沢市「法律相談」(2026年1月27日更新)、前掲「不動産・空家相談・分譲マンション管理相談」。

法律相談の使い方

法律相談は予約のときに専任の相談員が内容を聞き取り、日時を決める方式です。同じ内容での複数回の相談や、同日の複数回予約はできません。次に取れそうな日は、ルールどおりなら10月20日(火)、22日(木)です。予約の電話は、法律・不動産・マンション管理のいずれも同じ0466-50-3568です。

不動産・空家相談の日付

ルールどおりなら、次回は10月26日(月)、11月6日(金)です。11月の第4月曜は23日(月)で、祝日(勤労感謝の日)に当たりますので、日程が変わる可能性があります。賃貸に出している専有部分が多い、空き住戸が増えているといった悩みは、この枠が入口になります。

登記・税務・暮らしの法務相談

藤沢市の市民相談には、司法書士の登記相談、税理士の税務相談、行政書士の暮らしの法務相談もあります。市が公開している空き家の相談窓口の案内(2023年7月版)には、これらが無料の市民相談として並んでいます(出典:藤沢市「空き家の相談窓口一覧」、2023年7月)。資料が古いため、日程と対象は電話でご確認ください。

建築士の相談は、市民相談にはありません

工事そのものについて建築士に相談したい場合、市民相談のページには建築士の枠が見当たりません。後述の県のアドバイザー派遣や、耐震アドバイザーが代わりの入口になります。


藤沢市マンション管理アドバイザー派遣:制度は手厚いが、令和8年度は受付終了

藤沢市には、市が費用を負担してマンション管理士を派遣する制度があります。実施要綱(令和8年4月1日施行)の内容は、次のとおりです(出典:藤沢市マンション管理アドバイザー派遣事業実施要綱)。

項目 内容
対象 市内のマンションの管理組合、管理組合のない市内マンションの区分所有者(2人以上の連名)
回数・時間 1年度に最大5回、1回あたり3時間以内、原則として市内
費用 アドバイザーの派遣費用は市が負担。会場費などは申請者が負担
助言できること 管理規約、管理委託契約、長期修繕計画や大規模修繕、修繕積立金、管理計画認定の事前準備、建替えの事前検討など
申請先 住まい暮らし政策課 0466-50-3541

ところが、市の「マンション管理に関する支援制度」のページ(2026年9月2日更新)には、「令和8年度の申請受付は終了しました」と書かれています(出典:藤沢市「マンション管理に関する支援制度」)。

ですから、令和8年度に市の派遣を使うことは、今のところできません。令和9年度の受付がいつ始まるかは、ページに書かれていません。住まい暮らし政策課に電話して、来年度の案内の時期を聞いておくと、総会のスケジュールが組みやすくなります。

なお、藤沢市は2024年5月30日に、一般社団法人神奈川県マンション管理士会と、マンションの管理適正化に向けた協定を結んでいます(出典:藤沢市「マンション管理士会との協定締結について」)。専門家の派遣は、市が力を入れている分野だと、私は受け止めています。


神奈川県のマンションアドバイザー派遣:藤沢市は対象、年2回まで無料

市の派遣が受付終了のいま、現実的な入口は県の事業です。

項目 内容
対象 神奈川県内の分譲マンションの管理組合。横浜市・川崎市・相模原市・横須賀市を除く
内容 マンション管理士や建築士などのアドバイザーを派遣して助言。1回につき1〜2名、3時間以内。夜間・休日にも対応
費用 無料
回数 年度内2回まで(申込者が多い場合は2回目を申請できないことがある)
令和8年度の受付期間 令和8年6月26日〜令和9年2月26日(申込者が多い場合は早期に終了)
申込先 NPO法人かながわマンション管理組合ネットワーク 電話 045-620-6300(10時〜16時、土日祝休み)、メール info@jinkan-net.com

藤沢市は、除外される4市に入っていません。申請の前に、まず事務局へ事前相談を行い、申請書はメールまたはFAXで送る流れです(出典:神奈川県「マンションアドバイザー派遣事業」、2026年6月26日更新)。

市民相談との使い分け

  • 市民相談の分譲マンション管理相談:市役所に出向く形。30分、1コマで区切られる。
  • 県のアドバイザー派遣:管理組合の場所に専門家が来る形。理事会や総会の場に、複数の役員が同席できる。

大規模修繕の方針を固める段階では、後者のほうが、役員みんなが同じ話を聞ける点で役に立つと、私は考えています。受付は今日の16時までですので、電話でしたら今日中に空き状況を聞けます。


旧耐震マンション:耐震アドバイザーは無料、診断は補助

昭和56年(1981年)5月31日以前に建築確認を受けたマンションなら、市の耐震支援が使えます。

藤沢市マンション耐震アドバイザー派遣(無料)

項目 内容
対象 昭和56年5月31日以前に建築確認を得て着工したマンション。令和6年度から、2人以上の区分所有者がいるマンションはすべて補助対象
回数・時間 1管理組合につき2回または2人まで。1回2時間以内、市内で実施
費用 無料(ページに、その他の費用の記載はない)
申込先 住まい暮らし政策課 耐震・マンション担当 0466-50-3541

出典:藤沢市「マンション耐震アドバイザー派遣事業について」(2026年4月17日更新)。

分譲マンション耐震診断補助金(無料ではありません)

項目 内容
補助額(予備診断) 費用の2分の1、1棟あたり15万円まで
補助額(本診断) 費用の2分の1などの範囲で、1棟あたり150万円まで。面積に応じた限度額あり(1,000㎡まで1㎡あたり4,580円、1,000〜2,000㎡は2,350円、2,000㎡超は1,570円)
主な条件 昭和56年5月31日以前の建築確認、地上2階建以上の鉄筋コンクリート造などの建物、住宅部分が延べ面積の3分の2以上、おおむね6戸以上など
手続き 相談と事前登録を済ませた管理組合のみ申請できる

出典:藤沢市「分譲マンション耐震診断補助金交付制度について」(2026年4月17日更新)。本診断の限度額が、2分の1の上限とどう組み合わさるかは、ページの書き方からは読み取り切れませんでした。令和8年度の受付期間と受付状況も、ページに記載がありません。住まい暮らし政策課にご確認ください。


管理計画認定と、市の補助金2つ

管理計画認定制度は、国の基準を満たすマンションの管理計画を、市が認定する仕組みです。藤沢市のページ(2026年10月5日更新)には、次のように書かれています(出典:藤沢市「マンション管理計画認定制度」)。

  • 藤沢市への申請手数料は不要
  • 申請には、(公財)マンション管理センターの「管理計画認定手続支援サービス」を使う案内。このサービスには、システム利用料がかかる
  • 長寿命化促進税制(固定資産税の減額)を検討する場合は、住まい暮らし政策課への事前相談が案内されている

国のページでは、認定を受けるメリットとして、フラット35の金利引下げ、マンションすまい・る債の利率上乗せ、長寿命化促進税制による固定資産税の減額などが示されています。令和9年4月1日には、分譲事業者が分譲時に管理計画を作成して引き継ぐ仕組みの拡充が予定されています(出典:国土交通省「マンション管理計画認定制度」)。

市の補助金(無料ではなく、費用の一部の補助)

補助金 内容
マンション管理計画認定支援補助金 認定申請にかかる経費の2分の1、上限5万5千円
マンション長期修繕計画作成等支援補助金 長期修繕計画の作成や見直しの費用の2分の1、上限20万円。建物調査の費用も対象にできる

出典:前掲、藤沢市「マンション管理に関する支援制度」。注意点が1つあります。補助金を使うなら、委託契約や事業着手は交付決定を受けてから行ってください。決定前に進めると補助の対象外になります。令和8年度の受付状況は、ページに記載がありませんでしたので、申請前に電話で確認してください。


市と国の相談窓口:消費生活センター・セミナー・電話相談

藤沢市消費生活センター

電話0466-50-3573(直通)。契約トラブルなどの消費生活相談と、トラブルを防ぐ講座を行っています。ただし受付時間と、管理組合としての相談の可否は、ページに記載がありません(出典:藤沢市「市民相談情報課」、2024年7月2日更新)。

管理組合セミナーと交流会

藤沢市の「管理組合・区分所有者の皆さまへ(お知らせ)」のページ(2026年10月7日更新)を確認すると、令和7年度は、次のものが開かれていました(出典:藤沢市「管理組合・区分所有者の皆さまへ」)。

  • 市の分譲マンション管理組合セミナー:2026年2月14日(土)14時〜16時、市役所本庁舎5階、無料、定員50名(先着)
  • 県の「マンション管理・再生セミナー」:2026年1月25日(厚木)、2月8日(小田原)
  • 県の「マンション管理組合交流会」:2026年1月10日(相模原)、1月17日(茅ヶ崎)

いずれも終了しており、今後の開催予定は掲載されていません。令和7年度の市のセミナーは、年明けの1月下旬から申込みが始まり、2月に開かれました。次回の案内が出たら、定員50名の先着ですので、早めの申込みが安心です。同じページには、2025年10月17日にマンション標準管理規約が改正されたことも載っています。

日管連の電話相談とマンション管理センター

窓口 内容 受付 費用
管理計画認定制度 相談ダイヤル(日管連)03-5801-0858 認定制度や改正法の質問に、マンション管理士が回答 月〜土 10:00〜17:00(祝日・年末年始を除く) 無料。回数の制限はなく、1回30分程度まで
マンション管理センター 電話相談 03-3222-1517(管理組合運営・管理規約等)/03-3222-1519(建物・設備の維持管理) 管理組合からの相談。賃貸マンションは対象外 月〜金 9:30〜17:00(祝日・年末年始を除く) ページに記載なし

出典:日本マンション管理士会連合会「管理計画認定制度 相談ダイヤル」、(公財)マンション管理センター「電話相談」。

法テラス

法テラス・サポートダイヤル(0570-078374)は、平日9時〜21時、土曜9時〜17時です。無料法律相談は、同一の問題について3回まで、1回30分です。収入と資産の基準があり、たとえば1人世帯で「その他の地域」の場合、手取りの平均月収が18万2,000円以下、現金・預貯金が180万円以下といった基準が示されています(出典:法テラス「無料法律相談のご利用の流れ」)。管理組合という団体として使えるかどうかは、窓口での確認が必要です。


何を用意していけばいいか:3点セット

どの窓口でも、手ぶらで行くと「それは資料を見ないと分かりません」と言われがちです。私は理事長さまに、次の3点を揃えておくようお伝えしています。

  1. 総会議事録(直近2年分):修繕積立金の状況や、大規模修繕についての決議の経過が分かります。
  2. 長期修繕計画:次回の大規模修繕の時期と、見込まれる総額が分かります。
  3. 管理規約:管理費の滞納、専有部分のルール、理事会の権限を調べるときに使います。

さらに余裕があれば、前回の大規模修繕の見積書や竣工図、直近の劣化診断の報告書があると、相談が一段と具体的になります。旧耐震のマンションなら、建築図面があると耐震アドバイザーの話が進みます。30分のコマで聞ける量は限られますので、聞きたいことを3つ以内に絞っておくと、短い時間でも中身が濃くなります。


藤沢市の管理組合が、無料相談のあとに考えたい工事の選び方

相談で論点が整理できたら、次に工事の進め方を考える段階に入ります。明誠は、通常の足場工法、無足場のロープアクセス工法、両方を組み合わせるハイブリッド工法の3つから、建物に合った進め方をご提案しています。

藤沢市は、江の島や片瀬、辻堂のように海に近い地域があります。潮風を受ける外壁は、内陸とは劣化の出方が異なることがあると、私は現場で感じてきました。駅周辺の密集した敷地では、足場の搬入や設置に手間がかかる例もあります。どの工法が合うかは、建物ごとに現地を見て判断します。

足場工法とロープアクセス工法の費用差は、規模によって変わります。10階建て・外周80m・工期3か月の例では、足場費が168万円、ロープアクセスが59万円と、109万円の差が出た試算があります。あくまで目安で、実際の見積りは物件ごとに異なります。

ロープアクセス工法は、メインロープとバックアップロープの2本に接続して作業し、2点以上の吊元を確保する、国際基準(IRATA)の考え方を採り入れた工法です。明誠はこれまでに約6,000棟のマンション・ビル・ホテルの大規模修繕を手がけ、ロープアクセスでの高所作業について、明誠および全国のフランチャイズ加盟企業では過去16年間、墜落による労働災害はゼロを維持しています。

明誠のこれまでの施工事例もご覧いただけます。


よくあるご質問

Q. 藤沢市の管理組合が無料で使える専門家の相談はありますか?

A. あります。市民相談に、マンション管理士が対応する「分譲マンション管理相談」があり、毎月第4金曜日に市役所で開かれています。費用は無料で、予約制です(0466-50-3568)。弁護士の法律相談(毎週火曜・木曜)も無料です。

Q. 藤沢市のマンション管理アドバイザー派遣は、今から申し込めますか?

A. 市のページには「令和8年度の申請受付は終了しました」と書かれています。令和9年度の受付時期は記載がありません。令和8年度のうちに専門家に来てもらいたい場合は、神奈川県の派遣事業(無料、年2回まで、令和9年2月26日まで受付)が候補になります。

Q. 神奈川県のアドバイザー派遣は、藤沢市でも使えますか?

A. 使えます。県の事業は、横浜市・川崎市・相模原市・横須賀市が対象外で、藤沢市は含まれます。事前相談は、かながわマンション管理組合ネットワーク(045-620-6300、10時〜16時、土日祝休み)で受け付けています。申込者が多いと早く終わることがあります。

Q. 市民相談は、管理組合として使えますか?

A. 公式ページには書かれていません。対象は「市内在住の方」と案内されています。予約の電話で、管理組合の理事として相談できるかを確認してください。

Q. 旧耐震のマンションの耐震診断に補助はありますか?

A. あります。予備診断は費用の2分の1で1棟15万円まで、本診断は1棟150万円までの範囲で補助されます。ただし相談と事前登録をした管理組合が対象です。令和8年度の受付状況は、住まい暮らし政策課(0466-50-3541)でご確認ください。

Q. 管理計画認定は、藤沢市にお金を払って申請するのですか?

A. 藤沢市への申請手数料は不要と案内されています。ただし、マンション管理センターの手続支援サービスを使う場合は、システム利用料がかかります。

Q. 無料相談のあとに、工事を頼む義務はありますか?

A. ありません。市や県の相談は、特定の施工会社を紹介するものではありません。工事の発注先は、管理組合の総会で決めるものです。

Q. 大規模修繕の費用は、いくらくらいを見ておけばいいですか?

A. 30戸規模で総工費は3,500万円〜5,000万円、うち仮設足場が15〜25%という幅が一般的です。外壁塗装は1㎡あたり3,500円〜4,500円が参考値です。建物の状態で大きく変わるため、相談のうえで概算見積りをお取りください。

Q. 明誠に概算見積りを頼むと費用はかかりますか?

A. 概算お見積りは無料でご提示しています。お気軽にお問合せフォームからご連絡ください。


まとめ+今週動くこと3点

藤沢市の管理組合が使える入口は、市、県、国と、12あります。いま無料で動けるのは8つです。まず押さえたいのは、毎月第4金曜のマンション管理相談と、県のアドバイザー派遣です。市の派遣が令和8年度は受付終了という点だけは、頭に入れておいてください。

動くことを、3点に絞ります。

  1. 今日の16時までに、県のアドバイザー派遣(045-620-6300)へ電話して空き状況を聞く。 令和9年2月26日までの受付ですが、申込者が多いと早く終わります。土日祝は休みですので、今日が金曜の最後の機会です。
  2. 来週、市民相談(0466-50-3568)へ電話し、10月23日(金)か11月27日(金)のマンション管理相談の空きを聞く。 あわせて、管理組合の理事として相談できるかも確認してください。法律相談は火曜・木曜です。
  3. 総会議事録・長期修繕計画・管理規約の3点を、理事会の共有フォルダに集める。 相談の質は、この3点で決まります。旧耐震のマンションなら、建築図面も加えてください。

私は、工事の話に入る前の「聞く力」が、修繕積立金を守ると考えています。相談だけでも遠慮なくお声がけください。総会の前段階の整理だけでも、お力になれることがあります。


出典・参考資料


この記事の執筆者

本間 幸紘(ほんま ゆきひろ)

株式会社明誠 代表取締役/東京都東大和市

マンション・ビル・ホテルの大規模修繕20年以上の実務経験。3工法(通常足場/ロープアクセス/ハイブリッド)から建物特性に応じて最適提案。日本初のロープアクセス工事フランチャイズ本部を運営。JCSA(一般社団法人 全国建設業支援協会)代表理事。IRATA水準の技能訓練を受けた作業員、ISO9001品質マネジメントシステム、日本ロープ高所作業協会の事務局を担当。

最終更新:2026年10月16日


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本記事の情報の鮮度について:本記事は2026年10月16日時点で公表されている藤沢市および国土交通省・神奈川県の公式情報をもとに執筆しています。藤沢市の耐震診断補助金・各種補助金は令和8年度の受付状況がページに記載されておらず、市民相談の日程PDFの中身も確認できていないため、本文中にその旨を記載しました。制度は年度途中でも改正・予算終了があり得ます。実際に申請される前に、藤沢市および該当窓口へ最新の内容をご確認ください。

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