
弊社は大規模修繕工事を行っている為、個人法人問わず、ビルを所有されている方や病院、老人ホーム、ホテル、商業施設など大型の物件のお手伝いをさせて頂いております。
そのような建物で、非常にランニングコストを抑えられる設備などが最近では多くありますので、弊社が直接、事業者を御紹介できる製品を色々と御紹介したいと思います。
こちらは動力盤に取り付ける高周波制御の部品です。
動力の電気使用量を6~13%ほど削減することが出来ます。
高周波制御装置は簡単に言うと電力の質を向上させて、設備全体のエネルギー効率を改善する機械になります。
設置費込みで、1セットで54万円になり、最長でも2年程度で償却ができるので遅くても3年目以降は+になりますね。
1. 高周波制御装置とは何か?
● 基本構造と機能
高周波制御装置は、主に力率改善、電流波形の調整、無駄な高調波の除去、リアクティブパワーの抑制などを行う電力制御装置です。これを**動力電力盤の一次側(または三相配線)**に設置することで、配電全体にわたる「電力の質」を向上させ、設備全体のエネルギー効率を改善します。
● 主な設置対象
-
工場の動力制御盤
-
大型空調設備
-
ポンプ・ファン・コンプレッサー
-
昇降機、冷凍冷蔵設備
-
商業施設や病院の受変電設備
2. 高周波制御によって電気料金が下がるメカニズム
● ① 力率改善による基本料金の削減
動力契約において、力率が85%未満になると基本料金が割増されることをご存じでしょうか?高周波制御装置は、リアクティブパワー(無効電力)を抑制し、**力率を自動で改善(95%以上)**する機能を持つため、基本料金の割増が回避できます。
例)契約電力500kW、力率80% → 約6〜8%の基本料金割増
→ 高周波制御により力率95%に改善 → 年間で数十万円〜数百万円の削減効果
● ② 電流の平滑化によるロス電力の削減
高周波制御装置は、電流の流れをより滑らかに整えるため、トランスや配線に生じる**電気抵抗によるロス(I²R損)**を低減します。これにより、同じ作業をする機械でも少ない電力量で稼働でき、使用電力量(kWh)を削減できます。
● ③ 高調波の抑制で機器効率アップ
電力系統内に存在する**高調波(5次・7次・11次などの異常波形)**は、モーターやインバータに悪影響を及ぼし、機器の発熱や誤動作、さらには消費電力の増加を招きます。高周波制御装置は、これらの高調波をリアルタイムで抑制し、機器本来の効率を取り戻すことができます。
● ④ 最大デマンド抑制による契約電力の低減
高周波制御装置の一部には、電力量の急上昇を感知し、**一時的に電力使用を最適化する「ピークカット制御」**が組み込まれているものもあります。これにより、契約電力(最大デマンド)の上昇を抑え、基本料金の見直しが可能です。
3. 導入効果の実例とデータ
実際の導入事例を見ると、5〜15%程度の電力使用量削減、10〜30%の基本料金の削減が実現しているケースが多く報告されています。
| 導入先 | 年間電気料金 | 削減前 → 削減後 | 削減率 |
|---|---|---|---|
| 自動車部品工場 | 約1,200万円 | 1,200万 → 1,050万円 | 約12.5% |
| 食品加工工場 | 約850万円 | 850万 → 740万円 | 約13% |
| ホテル施設 | 約2,500万円 | 2,500万 → 2,200万円 | 約12% |
| スーパー(3店舗) | 約3,200万円 | 3,200万 → 2,800万円 | 約12.5% |
これらの効果は、対象施設の電力使用状況や高調波レベル、設備構成により異なりますが、初期費用に対して2~3年で回収可能な場合が多いとされています。
4. 装置の導入ステップと費用感
● 導入ステップ
-
事前調査・電力解析
高調波の有無、力率、デマンドなどのデータを測定 -
導入シミュレーション
電気料金削減額の試算、ROI(投資回収期間)の算定 -
装置設計・製造
負荷容量や制御条件に応じたカスタマイズ対応も可 -
設置・試運転
通常1日〜数日で設置可能、停電時間は数時間以内が一般的 -
運用・保守
年1回程度のメンテナンス推奨。IoT対応モデルもあり遠隔監視可能
● 費用感
-
小規模設備(100kW未満):200万〜400万円
-
中規模設備(100〜500kW):500万〜800万円
-
大規模設備(500kW以上):1000万円以上も
補助金制度(省エネ補助金、ZEB支援事業など)を活用すれば、導入費用の1/2〜2/3をカバーできる場合もあります。
5. 高周波制御装置の選定ポイントと注意点
● 効果測定ができるか?
導入前後でのデータ比較ができる「ロガー機能」やクラウド分析システムがあると、継続的な効果確認が可能です。
● 電気主任技術者との連携
装置の設置場所や方式によっては、主任技術者の承認が必要となるため、計画段階から相談が不可欠です。
● 設備との相性
古い設備や非標準仕様の設備では、制御効果が限定される場合もあります。事前の調査が重要です。
6. 未来の展望:次世代のエネルギーマネジメントへ
近年では、AIやIoTを活用したスマートエネルギー制御が進化しており、高周波制御装置もセンサーやクラウドを活用して、予測制御や異常検知が可能になっています。
また、太陽光発電や蓄電池との連携によって、エネルギーの自給率を高める取り組みと組み合わせることで、さらに高いコスト削減とBCP(事業継続計画)にも貢献できます。
結論:高周波制御は電気料金削減の「見えない武器」
「動力電力盤に取り付ける高周波制御装置」は、見た目にはわかりづらい存在ですが、その効果は確かなものです。力率の改善、高調波の抑制、デマンドカットなど、あらゆる角度から電力コストを最適化し、持続可能な経営を支える重要なパートナーとなるでしょう。
単なる節電ではなく、「電力の質」をコントロールするという新しい考え方に基づくこの技術は、これからの電力管理において不可欠な選択肢となっていくはずです。
弊社は通常の足場による大規模修繕工事と無足場工法によるロープアクセス工事の両方をメイン事業としていますが、外壁打診調査、漏水調査、ピンポイントの塗装、防水など建物の事であれば何でも行っています。
また空室対策、不動産管理、地震保険や補助金助成金申請サポート、各専門の士業の御紹介などオーナー様の様々なお困りごとをトータルでサポートもしております。
相談は無料ですので、お悩みがある方は、お気軽にお問い合わせください。
https://meiseitosou.com/contact/



