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平塚市の管理組合が使える無料相談窓口13選|マンション管理士・弁護士の市民相談から県アドバイザー派遣・国の電話相談まで【令和8年度版】

平塚市の管理組合が使える無料相談窓口13選|マンション管理士・弁護士の市民相談から県アドバイザー派遣・国の電話相談まで【令和8年度版】
本間 幸紘

著作者プロフィール

株式会社明誠 代表取締役

本間 幸紘

大規模修繕・外壁工事・ロープアクセス工事に関する情報を、現場経験をもとに分かりやすくお届けします。

2026年10月15日 更新

平塚市のマンションの理事長さまから、こんなご相談をいただくことがあります。

「大規模修繕の時期が近づいてきたが、誰に何を聞けばいいのか分からない。専門家への相談料を修繕積立金から出すのは気が引ける」

平塚市には、費用をかけずに動ける入口があります。市役所の市民相談で、マンション管理士による「分譲マンション管理相談」が毎月開かれているのです。令和8年度の市民相談案内に載っており、料金は無料と明記されています(出典:平塚市「市民相談」、2026年4月1日更新)。

申し遅れました。私は株式会社明誠の本間幸紘と申します。東京都東大和市を拠点に、20年近くマンション・ビル・ホテルの外壁の仕事をしてきました。この記事では、令和8年10月15日時点で平塚市の管理組合が使える窓口を、費用の根拠とあわせて整理します。


結論:平塚市で使える窓口は13、公式ページで無料と読めるのは10

先に一覧でお示しします。公式ページに「無料」と書かれているものと、費用の記載が見つからなかったものを分けています。

# 制度・窓口 誰が対応するか 費用 申込先
1 分譲マンション管理相談(市民相談) マンション管理士 無料(毎月第4月曜・予約制) 市民情報・相談課 0463-21-8764
2 弁護士相談(市民相談) 弁護士 無料(毎週水・木曜・予約制) 同上
3 司法書士相談(市民相談) 司法書士 無料(毎月第2金曜・予約制) 同上
4 不動産相談(市民相談) 宅建協会/不動産鑑定士 無料(毎月第1・第3金曜・予約制) 同上
5 住宅(新築・リフォーム)相談 湘央建設組合員 無料(毎月第3火曜・予約制) 同上
6 消費生活相談 消費生活相談員 無料 消費生活担当 0463-21-7530
7 分譲マンション耐震改修アドバイザー派遣 市の派遣事業 無料(派遣は無料と記載) 建築指導課 0463-21-9731
8 管理計画認定制度の助言・指導 建築指導課 要確認(費用の記載なし) 建築指導課 0463-21-9731
9 神奈川県マンションアドバイザー派遣 マンション管理士等 無料(年度内2回まで) かながわマンション管理組合ネットワーク 045-620-6300
10 神奈川県マンション管理組合交流会 講師+参加者同士 無料 神奈川県マンション管理士会事務局 045-662-5471
11 管理計画認定制度 相談ダイヤル 日本マンション管理士会連合会 無料(1回約30分) 03-5801-0858
12 マンション管理センター 電話相談 同センター 要確認(費用の記載なし) 03-3222-1517/03-3222-1519
13 法テラス(無料法律相談) 弁護士等 条件付き(資力基準あり) 0570-078374

ここからは、使う順番を意識して一つずつ見ていきます。なお、市民相談の1〜5は「平塚市内に在住・在勤・在学の方」が対象で、個人事業主や法人は対象外です。理事長さま個人が区分所有者として使えるのか、管理組合として使えるのかは、予約の電話のときに最初に確認してください。


分譲マンション管理相談:毎月第4月曜、マンション管理士が40分

私が最初にご案内するのは、この窓口です。

平塚市の「分譲マンション管理相談」は、毎月第4月曜日の13時から16時に開かれ、1組40分、予約制です。相談員はマンション管理士です。扱う内容は、管理組合の運営(総会・理事会・管理会社・管理規約)、大規模修繕工事(工事の進め方・業者選定)、ペットや生活騒音といった生活上のトラブルです(出典:平塚市「市民相談」)。

予約は、相談月の前月1日の8時30分から先着順で、電話(0463-21-8764)か本館5階516番窓口で受け付けます。令和8年10月の第4月曜は26日にあたります。予約はすでに9月1日から始まっているため、空きがあるかは電話で確かめてください。11月の第4月曜は23日で祝日に重なるため、開催の扱いも市に確認が必要です。

注意点が二つあります。メールや手紙での相談は受け付けておらず、書類の作成や確認もできません(出典:同上)。つまり、長期修繕計画書や見積書の「中身を読んでもらう」場ではなく、「何から手を付けるか」を整理する場です。

費用の目安を先に知っておく

大規模修繕の総工費は、30戸前後のマンションで3,500〜5,000万円がひとつの目安です(物件の状態で大きく変わります)。そのうち仮設足場が15〜25%を占めます。相談の前に、この数字だけ頭に置いておくと、業者選定の話が具体的になります。


建築士派遣に近い制度:耐震改修アドバイザー派遣と管理計画認定の助言

平塚市に「建築士を無料で派遣する大規模修繕アドバイザー」という名前の制度は、私が確認した範囲では見当たりませんでした。近いものが二つあります。

一つ目は、分譲マンションの耐震改修アドバイザー派遣事業です。市のページに、アドバイザー派遣は無料と書かれています。予備診断と耐震診断は、費用の一部を補助する制度です。窓口は建築指導課(0463-21-9731ほか)で、ページの更新日は2026年4月1日です(出典:平塚市「分譲マンションの耐震改修アドバイザー派遣事業・マンション耐震化促進事業」)。派遣の回数や手続きの詳細はページに載っていないため、申込み前に電話で確認してください。

補助の中身は次のとおりです。いずれも昭和56年5月31日以前に着工した、延べ面積1,000㎡以上の分譲マンションが対象で、1管理組合につき1棟までです。

補助 補助率 上限
予備診断費 診断費の9/10(千円未満切捨て) 18万円
耐震診断費 診断費の1/2 1住戸あたり4万円(区分所有者が居住する住戸のみ)

(出典:平塚市「予備診断費の補助」、同「耐震診断費の補助」、いずれも2026年4月1日更新)

二つ目は、マンション管理計画認定制度の助言・指導です。平塚市は令和5年4月に制度を始めており、管理の状況について助言を受けたうえで長期修繕計画を作成・見直した場合は、固定資産税の減額につながる可能性があります(出典:平塚市「マンション管理計画認定制度、助言・指導について」、2026年5月18日更新)。助言・指導そのものの費用は、ページに記載がありませんでした。

固定資産税の減額は、市の税のページによると、築20年以上・10戸以上などの要件を満たし、2回目以降の長寿命化工事を令和5年4月1日から令和9年3月31日までに完了した場合に、翌年度の建物部分の税額が2分の1になる仕組みです。完了から3か月以内の申告が必要で、各戸の申告になります(出典:平塚市「マンション長寿命化促進税制」。このページには更新日の記載がないため、申告前に市へ確認してください)。工事の時期が近い管理組合は、期限から逆算して動く必要があります。


弁護士相談・消費生活センター:滞納や契約トラブルの最初の一歩

管理費の滞納や、区分所有者どうしのトラブルは、理事会だけで抱え込むと長引きます。私の経験上、こじれる前に一度専門家へ話を通しておくだけで、理事会の空気が変わります。

平塚市の市民相談では、弁護士相談が毎週水・木曜の13時から16時に開かれ、1組30分です。オンラインの枠もあり、予約のときに希望を伝えます。司法書士相談(毎月第2金曜)は、相続による名義変更などの登記が中心です。不動産相談(毎月第1・第3金曜)は、宅建協会と不動産鑑定士が担当します(出典:平塚市「令和8年度 市民相談のご案内」)。

ここで正直にお伝えしておきたいのが、住宅(新築・リフォーム)相談の相談員です。令和8年度の案内では「湘央建設組合員」とされており、建築士とは書かれていません。工事の技術的な中身を聞く窓口というより、住まいの工事全般の入口と考えたほうが安全です。

訪問販売や電話勧誘の工事トラブルは、消費生活相談(0463-21-7530)が受け付けます。市役所本館5階で、電話または来所、料金は無料です。ただし、このページの更新日は2022年3月31日と古いため、受付時間は令和8年度の市民相談案内(平日9時30分〜16時)で確認しています(出典:平塚市「消費生活相談」)。「外壁の劣化を指摘して契約を急がせる業者」の相談は、この窓口の守備範囲です。


自治体のセミナー・相談会:県の交流会は無料、近い会場は茅ヶ崎市

平塚市が主催する管理組合向けセミナーは、私が確認した範囲では令和8年度の案内が見つかりませんでした。市の建築指導課のお知らせに載っていたのは、令和6年度の県の交流会(平塚市での開催)だけで、令和8年度の掲載はありません。

代わりに使えるのが、神奈川県が開く「令和8年度マンション管理組合交流会」です。対象は県内のマンションの管理組合役員、参加費は無料です。第1部が講義、第2部が参加者どうしの情報交換で、14時から16時の予定です(出典:神奈川県「マンション管理組合交流会」、2026年9月3日更新)。

日時 会場 第1部の講義テーマ
11月7日(土) 箱根町役場 マンションの適正管理について
11月14日(土) ユニコムプラザさがみはら 区分所有法、標準管理規約改正について
11月22日(日) 茅ヶ崎市民文化会館 修繕(長期修繕計画を含む)について
11月28日(土) 葉山マリーナ 区分所有法、標準管理規約改正について

平塚市に隣接する茅ヶ崎市の11月22日(日)は、修繕がテーマです。理事会の役員が一人参加して、持ち帰って共有するだけでも元は取れます。申込みは各会場のGoogleフォームで、内容の問合せは神奈川県マンション管理士会事務局(045-662-5471、平日10時〜17時)です。


神奈川県・国の相談窓口:平塚市は県のアドバイザー派遣の対象

ここが、近隣自治体との大きな違いです。神奈川県のマンションアドバイザー派遣は、横浜市・川崎市・相模原市・横須賀市を除く県内の管理組合が対象です。平塚市は除外に入っていないため、利用できます。

項目 内容
費用 無料
派遣内容 1回あたり1〜2名、3時間以内。夜間・休日も可
回数 1管理組合につき年度内2回まで
申込期間 令和8年6月26日〜令和9年2月26日(申込みが多いと早期終了)
相談できること 長期修繕計画、大規模修繕、管理規約、修繕積立金、耐震改修、管理計画認定など
できないこと 建物の精密測定、設計書作成、見積比較、業者紹介、住民間の紛争解決、認定申請の代行
申込先 NPO法人かながわマンション管理組合ネットワーク 045-620-6300(平日10〜16時)

(出典:神奈川県「マンションアドバイザー派遣事業」、2026年6月26日更新/令和8年度チラシ)

「見積比較と業者紹介はできない」点は、覚えておいてください。業者の良し悪しを決めてもらう制度ではなく、理事会が正しい質問を持てるようにする制度です。

国と全国組織の窓口は三つです。

  • 管理計画認定制度 相談ダイヤル(日本マンション管理士会連合会):03-5801-0858、月〜土曜10〜17時、祝日・年末年始を除く。無料で、1回約30分です。制度の概要は国土交通省のページにまとまっています。
  • マンション管理センター 電話相談:管理組合運営・規約は03-3222-1517、建物・設備の維持管理は03-3222-1519。平日9時30分〜17時で、1件15分前後を目安にしています。費用はページに記載がないため、電話で確認してください(出典:マンション管理センター「電話相談」)。
  • 法テラス:収入と資産が基準以下の方が対象で、同一の問題につき3回まで無料です。サポートダイヤルは0570-078374(平日9〜21時、土曜9〜17時)。法人が使えるかはページに記載がなく、直接の確認が必要です(出典:法テラス「無料法律相談のご利用の流れ」)。

賃貸ビルを所有する法人のオーナーさまは、市民相談や県の派遣の対象外になることが多いと思います。その場合は、法人でも使える可能性がある国の窓口と、民間の専門家への有料相談を組み合わせてください。


何を用意していけばいいか:3点セット

どの窓口でも、手ぶらで行くと「一般論」で終わります。私が理事長さまに毎回お願いしているのは、次の3点です。

  1. 総会議事録(直近2年分):修繕積立金の増額や工事の決議がどう扱われてきたかが分かります。
  2. 長期修繕計画書:次の大規模修繕がいつ、いくらの想定なのかを示す書類です。
  3. 管理規約:理事会の権限、工事の決議要件、滞納への対応の根拠が書かれています。

加えて、築年数、戸数、前回の大規模修繕の時期と工事内容をメモにまとめてください。相談時間は30〜40分です。冒頭の5分で現状を説明できれば、残りの時間が「これからの話」に使えます。


無料相談のあとに考えたい、工事の選び方

相談で方向が見えたら、次は工事の中身です。ここからが私の本業です。

株式会社明誠は、これまでに約6,000棟のマンション・ビル・ホテルの大規模修繕を手がけてきました。ロープアクセス工法での高所作業では、明誠および全国の加盟企業で過去16年間、墜落による労働災害はゼロです。通常の足場工法、無足場のロープアクセス工法、両者を組み合わせたハイブリッド工法の3つから、建物に合う方法をご提案しています。

10階建て・外周80m・工期3か月を想定した試算では、足場の費用が168万円、ロープアクセスが59万円で、差額は109万円です(物件によって大きく変わる参考値です)。打診調査も、外壁1㎡あたり250〜500円がひとつの目安です。

ロープアクセス工法は、メインロープとバックアップロープの2本に接続し、2点以上の吊元を確保して作業する、二重の安全確保が前提の工法です。技術や訓練の考え方は、姉妹サイトのロープアクセスドットコムで詳しく解説しています。資格の見方や安全性の整理は、ロープアクセスドットコムの解説記事もご覧ください。

工法の詳細は明誠のロープアクセス工法のご紹介、考え方は明誠の理念に載せています。管理組合向けの進め方は管理組合さま向けのサービス、実際の工事は施工事例でご覧いただけます。平塚市の管理計画認定制度については、平塚市の管理計画認定制度の解説記事で詳しくまとめています。


よくあるご質問

Q. 平塚市の分譲マンション管理相談は、理事長でなくても使えますか?

A. 対象は平塚市内に在住・在勤・在学の方で、個人事業主と法人は対象外です。管理組合の役員が区分所有者として使えるかは、予約時に市民情報・相談課(0463-21-8764)へ確認してください。

Q. 相談の予約はいつから取れますか?

A. 相談月の前月1日の8時30分から先着順で、前日16時30分まで受け付けます(出典:平塚市「市民相談」)。令和8年10月26日の回はすでに受付が始まっているため、空きは電話での確認になります。

Q. 神奈川県のアドバイザー派遣は、平塚市も対象ですか?

A. はい。対象から除かれているのは横浜市・川崎市・相模原市・横須賀市で、平塚市は含まれません。費用は無料で、年度内2回までです。

Q. 無料相談で、見積書のチェックまでしてもらえますか?

A. 県の派遣では見積比較と業者紹介は対象外で、市民相談でも書類の確認はできません。見積書の中身の確認は、複数社の相見積もりと、第三者の専門家への有料相談を併用する形になります。

Q. 大規模修繕の費用が不安です。目安はありますか?

A. 30戸前後で3,500〜5,000万円が目安ですが、劣化状況で大きく変わります。明誠では概算のお見積りを無料でご提示していますので、お問合せください。

Q. 旧耐震のマンションに使える補助はありますか?

A. 昭和56年5月31日以前に着工した1,000㎡以上の分譲マンションなら、予備診断費は9/10(上限18万円)、耐震診断費は1/2(1住戸あたり4万円まで)が補助されます。建築指導課へご相談ください。


まとめ+今週動くこと3点

平塚市には、費用をかけずに使える窓口が少なくとも10あります。ただし、市民相談は個人が対象で、県のアドバイザー派遣は見積比較ができないなど、向き不向きがあります。目的ごとに使い分けるのが近道です。

今週、動いていただきたいことは次の3点です。

  1. 市民情報・相談課(0463-21-8764)に電話して、分譲マンション管理相談の空きと、管理組合として使えるかを聞く。
  2. 総会議事録・長期修繕計画書・管理規約の3点を、コピーしてひとつのファイルにまとめる。
  3. 神奈川県のアドバイザー派遣(045-620-6300)に事前相談の電話を入れる。申込期間は令和9年2月26日までですが、申込みが多いと早く閉まります。

大規模修繕は、数千万円の判断です。無料の窓口を使い切ってから決めても、遅くはありません。それでも迷われたら、総会の前段階の整理だけでも構いません。お問合せフォームから、遠慮なくお声がけください。


出典・参考資料


この記事の執筆者

本間 幸紘(ほんま ゆきひろ)

株式会社明誠 代表取締役/東京都東大和市

マンション・ビル・ホテルの大規模修繕20年以上の実務経験。3工法(通常足場/ロープアクセス/ハイブリッド)から建物特性に応じて最適提案。日本初のロープアクセス工事フランチャイズ本部を運営。JCSA(一般社団法人 全国建設業支援協会)代表理事。IRATA水準の技能訓練を受けた作業員、ISO9001品質マネジメントシステム、日本ロープ高所作業協会の事務局を担当。

最終更新:2026年10月15日


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ロープアクセス工法の詳細や実例については、姉妹サイト「ロープアクセスドットコム」の以下の記事もぜひご覧ください。

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本記事の情報の鮮度について:本記事は2026年10月15日時点で公表されている平塚市および国土交通省・神奈川県の公式情報をもとに執筆しています。一部のページ(消費生活相談、マンション長寿命化促進税制)は更新日が古いか記載がないため、本文中にその旨を記載しました。制度は年度途中でも改正・予算終了があり得ます。実際にお申し込みの前に、平塚市および該当窓口へ最新の内容をご確認ください。

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