大規模修繕はロープアクセスが提案可能な東京の明誠へ

創業から6000棟超の施工実績

戸田市のマンション補助金2026|管理組合が使える「管理計画認定×長寿命化税制1/3」と無料アドバイザー派遣を本間が正直に解説

戸田市のマンション補助金2026|管理組合が使える「管理計画認定×長寿命化税制1/3」と無料アドバイザー派遣を本間が正直に解説

こんにちは。株式会社明誠の代表取締役、本間幸紘です。マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事を専門に、通常足場工法・ロープアクセス工法(無足場工法)・ハイブリッド工法の3つから建物にとって最適な工法を中立的にご提案しています。

このブログでは毎日、首都圏の自治体を1つずつ取り上げて、「分譲マンションの管理組合が、大規模修繕のときに実際に使える補助金・税制・融資・相談窓口」を、私・本間が現場目線で正直に解説しています。今日の舞台は、埼玉県南部・荒川をはさんで東京都板橋区や北区と隣り合う戸田市です。

先に結論からお伝えします。戸田市は、「大規模修繕の工事費そのものに直接ふりかかる現金の補助金」はほとんどありません。この点は最初に正直に申し上げておきます。ただし、戸田市には他の多くの市にはない大きな強みがあります。それが、マンション管理計画認定制度が『すでに動いている街』だということです。認定が動いているということは、固定資産税が1/3減額される長寿命化税制の入口が開いているということであり、住宅金融支援機構の融資金利が優遇される道もつながっているということです。さらに戸田市は埼玉県の一員として、専門家(分譲マンションアドバイザー)を無料で呼べる制度まで使えます。

つまり戸田市は、「現金をもらう」よりも「税金を減らす・金利を下げる・専門家の力をタダで借りて合意形成を進める」という戦い方が向いている街なのです。この記事では、その1本の道筋を、順番どおりに全部お見せします。金額や要件は戸田市の公表情報にもとづく概算であり、最終的には必ず各所管課へご確認いただく前提で読み進めてください。


戸田市というまちと、マンション大規模修繕の事情

戸田市は人口およそ14万人。JR埼京線の北戸田・戸田・戸田公園の3駅から都心まで15分前後という交通利便性の高さから、共働きの子育て世帯を中心に人口が伸びてきた、埼玉県内でも「平均年齢が若い街」として知られています。荒川と国道17号にはさまれた平坦な市街地には、駅前を中心に中高層の分譲マンションが数多く建ち並びます。

若い街というと修繕とは無縁に見えますが、実際は逆です。バブル期から2000年代前半に建てられたファミリー向け分譲マンションが一斉に「築25年~40年」という2回目・3回目の大規模修繕を迎える時期に入っており、外壁のタイル浮きやシーリングの劣化、屋上防水の寿命、給排水管の更新といった課題が、いま同時多発的に噴き出しています。

ここで管理組合の理事会が直面するのが、「修繕積立金が足りない」「工事費が想定より高い」「総会で合意が取れない」という3つの壁です。戸田市には工事費への直接補助が薄いぶん、この3つの壁を「補助金以外の武器」で崩していく発想が欠かせません。順番に見ていきましょう。


【戸田市の目玉①】マンション管理計画認定制度 ―― 認定が「動いている街」であることの価値

戸田市の最大の強みは、マンション管理計画認定制度が実際に運用されていることです。

この制度は、2020年(令和2年)に改正されたマンション管理適正化法にもとづくもので、「マンション管理適正化推進計画」を策定した自治体だけが、きちんと管理されている分譲マンションを認定できる仕組みです。逆にいえば、この推進計画を作っていない自治体では、そもそも認定の申請ができません。

戸田市は、2023年(令和5年)3月に「戸田市マンション管理適正化推進計画」を策定し、同年4月から認定制度を開始しています。つまり戸田市は、「申請しようと思えば、いま実際に申請できる街」です。これは近隣でもまだ整備が進んでいない自治体があるなかで、管理組合にとって非常に大きなアドバンテージです。

なぜ「認定」がそんなに大事なのか

認定を受けること自体は、賞状をもらうようなものではありません。認定が持つ本当の価値は、その先にある「3つの扉」を開ける鍵になる点にあります。

  1. 固定資産税が1/3減額される長寿命化税制の扉(後述②)
  2. 住宅金融支援機構の融資金利が優遇される扉(後述④)
  3. 資産価値が市場で評価される扉(認定マンションは管理が良好であることが公表され、売却・賃貸で有利になり得る)

戸田市の建築住宅課も、「認定申請をきっかけに、自分のマンションの管理状況を把握し、今後の管理運営を見直す機会になる」と案内しています。認定は「ゴール」ではなく「健康診断+今後の道を開くスタート」だと捉えてください。

戸田市の認定基準(ここが実務のキモ)

戸田市で認定を受けるには、国が定める基準に加えて、戸田市独自の基準を満たす必要があります。主なポイントを整理します。

  • 管理組合の運営:管理者等が定められ、監事が選任され、総会が年1回以上開催されていること
  • 管理規約:災害等の緊急時や修繕履歴の管理などについて規約で定められていること
  • 経理:管理費と修繕積立金が明確に区分され、積立金の3か月以上の滞納額が全体の1割以内であること
  • 長期修繕計画:標準様式に準拠し、計画期間が30年以上で、その間に大規模修繕工事が2回以上含まれるよう設定され、7年以内に作成または見直しがされていること
  • 戸田市独自基準その1戸田市マンション管理ネット登録制度への登録を行っていること
  • 戸田市独自基準その2:1981年(昭和56年)5月31日以前に着工した旧耐震基準のマンションは、耐震診断を実施していること。耐震性が不足していると判明している場合は、耐震改修や建替え等について議論していること

とくに独自基準の2つは、他市にはない戸田市ならではの条件です。旧耐震の建物では耐震診断が事実上の前提になりますので、認定を目指すなら早めに診断のスケジュールを組んでおくことをおすすめします。

申請の流れと費用

認定申請は、いきなり市役所に書類を持ち込むわけではありません。まず公益財団法人マンション管理センターの「管理計画認定手続支援サービス」を使って、国の認定基準に適合しているかの事前確認を受けます。基準に適合すれば「事前確認適合証」が発行され、これを添えてシステム経由で戸田市に申請します。あわせて、戸田市独自基準に関する書類を建築住宅課に提出して審査を受けます。

ここで管理組合にとってうれしいのは、戸田市への申請手数料は無料だということです(マンション管理センターの事前確認には別途、内容に応じた審査料が発生します)。認定の有効期間は5年間で、5年ごとに更新できます。

窓口は戸田市 建築住宅課(市役所本庁舎3階/代表 048-441-1800)です。「うちのマンションは認定を取れそうか」「独自基準の書類は何が必要か」といった入口の相談から始めるのが確実です。


【戸田市の目玉②】マンション長寿命化促進税制 ―― 固定資産税が翌年度1/3減額

認定制度が「動いている街」であることの、いちばん分かりやすい果実がこの税制です。

マンション長寿命化促進税制は、一定の要件を満たすマンションが、長寿命化に資する大規模修繕工事を行った場合に、工事完了の翌年度分の建物にかかる固定資産税を1/3減額するという国の制度です。戸田市もこの制度を導入しており、公式サイト(固定資産税課)で明確に案内しています。

対象となるマンションの要件

戸田市の案内によると、対象は次のとおりです。

  1. 築後20年以上が経過している、10戸以上のマンションであること
  2. 大規模修繕工事を過去に1回以上適切に行っていること
  3. 長寿命化に資する大規模修繕工事に必要な修繕積立金が確保されていること。具体的には、
    – 管理計画認定マンションのうち、認定を受ける際に基準に適合させるため修繕積立金の額を引き上げた場合、または
    – 都道府県等からの助言・指導を受けて、大規模修繕が可能な水準まで長期修繕計画を見直し、積立金の引上げ等を行った場合

要件3を見れば分かるとおり、①の管理計画認定と、この②の税制は完全につながっています。認定を取る過程で積立金を適正化しておけば、そのまま税制の要件もクリアできる、という設計になっているのです。

減額の内容と、いつまで使えるか

減額されるのは、工事完了の翌年度分の建物にかかる固定資産税の1/3。ただし、1戸あたり100平方メートル相当分が上限です。

適用期間についても、良い知らせがあります。この税制はもともと令和7年3月末までの時限措置でしたが、令和9年(2027年)3月31日まで延長されています。戸田市の公式サイトも「2023年(令和5年)4月1日から2027年(令和9年)3月31日までの間に実施した場合」と、延長後の期日で更新済みです。国の令和8年度税制改正の動向を含め最新の運用は変わり得ますので、適用の可否は必ず戸田市 固定資産税課 家屋担当(内線219・287/本庁舎2階)へご確認ください。

申告のしかた

減額を受けるには、大規模修繕工事が完了した日から3か月以内に、マンション管理士等が発行した「長寿命化に資する大規模修繕工事であることの証明書」等を添えて申告する必要があります。ここは期限が短く、うっかり過ぎると受けられなくなります。工事の段取りと同時に、証明書と申告のスケジュールを先に押さえておくことが実務上の最重要ポイントです。


【戸田市の目玉③】埼玉県 分譲マンションアドバイザーの無料派遣 ―― 合意形成の強い味方

戸田市の管理組合が見落としがちなのが、埼玉県が用意している分譲マンションアドバイザーの無料派遣制度です。

埼玉県は、マンションの維持管理に取り組む管理組合を支援するため、マンション管理士・建築士・弁護士などの専門家を「埼玉県分譲マンションアドバイザー」として登録し、課題を抱える管理組合へ無料で派遣しています。市部については、「市が独自制度を整備するまでの間、令和9年度まで、県が対象市内の管理組合へアドバイザーを無料で派遣する」とされています。戸田市はこの「市部」に該当します。

さらに、県が委託する埼玉県住宅供給公社では、毎週日曜日にマンション管理に関する相談を受け付けており、県や市町村・関係団体で構成する埼玉県マンション居住支援ネットワークもセミナーなどを開催しています。

大規模修繕でいちばん難しいのは、実は工事そのものよりも「総会での合意形成」と「長期修繕計画・積立金の見直し」です。ここに、利害関係のない第三者の専門家がタダで入ってくれるというのは、管理組合にとって非常に大きな援軍です。「値上げの説明が理事会だけでは通らない」「管理会社の見積りが妥当か第三者に見てほしい」といった場面で、まず県のアドバイザー派遣を検討してみてください。詳細は埼玉県のマンション施策の窓口へお問い合わせください。


【使えるが専有部限定】戸田市住宅改修資金助成制度

戸田市には、市内の施工業者を使ったリフォームを応援する住宅改修資金助成制度があります。これはマンションでも使えますが、注意点があります。

  • 対象は市内施工業者による工事費20万円以上(税抜)の改修工事
  • 助成額は対象工事費の5%以内(千円未満切捨て)、上限10万円
  • ただし、マンション等の集合住宅では「個人の専有部分」が対象(=管理組合が行う共用部の大規模修繕には基本的に使えない)
  • 建築確認が必要な工事、エアコン・給湯器などの機器設置を主目的とする工事、外構・物置・店舗部分などは対象外

つまりこの制度は「各区分所有者が、自分の部屋の中をリフォームするとき」に使えるもので、管理組合が主語になる大規模修繕には直接は使えません。令和7年度分は受付が終了しており、令和8年度の実施内容は改めて戸田市 経済戦略室(本庁舎3階/代表 048-441-1800)へご確認ください。組合として使えないからといって切り捨てず、「専有部の断熱・水回り改修を考えている居住者へ情報提供する」といった形で、住民サービスに活かすのがおすすめです。


【木造が中心】戸田市 既存住宅耐震診断・改修補助金

戸田市には既存住宅耐震診断・改修補助金制度もあります。地震に強い住まいづくりを促す制度で、内容は次のとおりです。

  • 対象は1981年以前に着工された一戸建て住宅または共同住宅
  • 耐震診断:診断に要した費用(上限10万円)
  • 一般耐震改修:施工費用の1/3(上限50万円)
  • 簡易耐震改修:施工費用の1/2(上限20万円)
  • 診断業務を設計事務所等と契約する前に補助申請が必要(契約後の申請は不可)

ここは正直にお伝えします。この制度は木造住宅を中心とした設計になっており、RC造・SRC造の分譲マンション共用部にそのまま使えるかどうかは、慎重な確認が必要です。「1981年以前着工の共同住宅」も対象と読める記載はありますが、実務上は木造前提の運用が一般的です。旧耐震の分譲マンションで耐震を検討する場合は、まず戸田市 建築住宅課(048-441-1800)に「うちのマンションが対象になるか」を確認するところから始めてください。契約前申請が絶対条件である点も要注意です。

補助が薄くても「法律の武器」がある

RC造マンションへの市の直接補助が薄くても、耐震を進めるための強力な武器が法律側にあります。それが耐震改修促進法です。とくに知っておきたいのが第25条で、要耐震改修認定を受けたマンションでは、共用部分の耐震改修に必要な決議の要件が、各3/4以上から各過半数に緩和されます。合意のハードルが一段下がるわけです。あわせて、耐震診断結果を報告した建築物への配慮を定めた第17条・第22条なども、管理組合の背中を押してくれます。「補助金が薄いから耐震は無理」ではなく、「法律が合意形成を助けてくれる」と発想を切り替えることが大切です。


【④の扉】住宅金融支援機構の融資 ―― 認定で金利が下がる

現金の補助が薄い戸田市だからこそ、資金調達の工夫が効いてきます。使いたいのが独立行政法人 住宅金融支援機構の制度です。戸田市の公式サイトも、認定マンションのメリットとしてこれらを明記しています。

  • マンション共用部分リフォーム融資:管理組合が大規模修繕の資金を借りられる融資。管理計画認定を受けていると金利が引き下げられます。返済も長期で組めます。
  • マンションすまい・る債:積立金を計画的に積み立て、育てるための債券。
  • 【フラット35】維持保全型:良好な維持管理・性能向上に取り組む住宅向けの優遇。

ここでも①の認定が効いてきます。認定→金利優遇→無理のない資金計画、という流れです。なお、戸田市独自の利子補給(利息の肩代わり)制度は、現時点では確認できませんでした。国の融資・優遇を軸に、資金計画を組み立てるのが現実的です。


使いにくい・使えないものも正直に

期待して調べたのに使えなかった、という無駄足を避けるため、戸田市で「大規模修繕には直接使いにくい」ものも正直にまとめておきます。

  • 戸田市住宅改修資金助成制度:マンションは専有部のみ。共用部の大規模修繕には使えない。
  • 戸田市ゼロカーボン推進補助金/環境配慮型システム等設置費補助金:太陽光・蓄電池・HEMS・省エネ家電などが中心で、個人・法人向け。令和7年度分は受付終了、令和8年度の枠と管理組合の共用部への適用可否は環境課(048-424-9575)へ要確認。大規模修繕本体には直結しにくい。
  • 既存住宅耐震補助:木造中心。RC/SRC分譲マンション共用部への適用は要確認。
  • 大規模修繕工事費そのものへの市の直接補助:現時点では確認できませんでした。

だからこそ戸田市では、「①認定→②税制1/3→③県の無料アドバイザー→④機構の低利融資→⑤工法でコストを下げる」という組み立てが、いちばん現実的で強い戦い方になります。


補助金・税制の「使う順番」8ステップ

制度は知っているだけでは1円にもなりません。戸田市の管理組合が動くなら、次の順番が最短ルートです。

  1. 管理状況の健康診断:長期修繕計画と積立金の残高・将来不足額を把握する(県の無料アドバイザー派遣が使える)。
  2. 積立金の適正化を決議:不足があれば、認定基準・税制要件を見据えて積立金の引上げを総会で決議する。
  3. 旧耐震なら耐震診断:1981年5月以前着工なら、認定の独自基準を満たすためにも耐震診断を実施する。
  4. マンション管理計画認定を申請:マンション管理センターの事前確認→事前確認適合証→戸田市建築住宅課へ申請(手数料無料)。
  5. 工法を含めた修繕設計:外壁塗装・床防水・屋根防水などの「3点セット」を含む長寿命化工事の設計を固める(ここで工法選択がコストを大きく左右)。
  6. 機構融資・資金計画の確定:認定による金利優遇を織り込んで、共用部分リフォーム融資などを検討する。
  7. 施工:合意形成の整った計画で工事を実施する。
  8. 完了3か月以内に税の申告:マンション管理士等の証明書を添えて、固定資産税課へ長寿命化税制の減額申告を行う。

この8ステップは、どれか1つだけやっても効果は限定的です。「認定→積立金→税制→融資→工法」が数珠つなぎになって初めて、戸田市でも大きなコスト最適化が実現します。


戸田市の管理組合になぜロープアクセス(無足場工法)が向くのか

ここからは、私たち株式会社明誠の本業である「工法選択」の話です。戸田市のように現金補助が薄い街では、工事費そのものを下げる工法の工夫が、どの補助金よりも効くことがあります。

大規模修繕の見積りで、意外と大きな割合を占めるのが仮設足場の費用です。建物全体に足場を組むと、それだけで数百万円から一千万円以上かかることも珍しくありません。ここで有効なのが、足場を組まずに産業用ロープで高所へ直接アプローチするロープアクセス工法(無足場工法)です。ロープアクセスには、大きく3つのメリットがあります。

  • 足場コストの削減:足場を組まない、または最小限にできるぶん、コストを圧縮できる。
  • 工期の短縮:足場の組立・解体の時間が不要になり、全体の工期が短くなる。
  • 入居者への影響が小さい:建物全体を足場とネットで覆わないため、日当たりや眺望、防犯面での生活ストレスが少ない。足場を伝った侵入リスクも避けられる。

もちろん、ロープアクセスが万能というわけではありません。作業量の多い面や形状の複雑な部位では、足場のほうが効率的なこともあります。だからこそ株式会社明誠は、通常足場工法・ロープアクセス工法・ハイブリッド工法の3つすべてをご提案できる、日本でも数少ない会社として、「この建物のこの部分は足場、この部分はロープ」と部位ごとに最適解を組み合わせるハイブリッド工法を得意としています。「足場ありき」でも「ロープありき」でもなく、建物にとっていちばん得な組み合わせを、中立的な立場でご提案します。


モデルケースで見る、戸田市のコスト最適化

イメージがわくように、戸田市によくあるタイプで2つのモデルケースを示します(金額は一般的な概算で、実際は現地調査で変わります)。

ケースA:戸田公園駅周辺・築28年・11階建て・48戸・新耐震
2回目の大規模修繕。全面足場だと約9,000万円の見積り。海側・道路側は足場、中庭側や凹凸の少ない面はロープアクセスを使うハイブリッド工法に切り替えたところ、足場費と工期を圧縮して約7,800万円(▲13%)に。あわせて管理計画認定を取得して積立金を適正化し、長寿命化税制で翌年度の固定資産税1/3減額、機構融資の金利優遇も活用。「工法・税制・融資」の3枚重ねで、住民の追加負担を最小化できました。

ケースB:市街地・築44年・5階建て・18戸・旧耐震
高経年で積立金も薄い。まず県の無料アドバイザーに入ってもらって長期修繕計画を作り直し、積立金引上げを決議。旧耐震のため耐震診断を実施し、耐震改修促進法25条の決議要件緩和(各過半数)を使って共用部の耐震補強を含む改修を可決。工事は狭小敷地で足場が組みにくいためロープアクセス中心とし、機構融資で資金を確保。「補助金が薄い建物」でも、法律と工法と融資の合わせ技で前に進めた例です。


修繕積立金が足りないとき ―― 4つの打ち手

戸田市に限らず、大規模修繕でいちばん多い相談が「お金が足りない」です。打ち手は主に4つあります。

  1. 長期修繕計画と積立金の見直し:まず現状を正確に把握する。県の無料アドバイザーを使えば費用ゼロで着手できる。
  2. 積立金の段階的な引上げ:一度に大きく上げるのではなく、計画的に。認定・税制の要件クリアにもつながる。
  3. 機構融資の活用:不足分を長期・低利で借り、世代間の負担を平準化する。認定で金利が下がる。
  4. 工法の見直しでコストを下げる:ロープアクセスやハイブリッドで足場費・工期を圧縮する。支出そのものを減らすアプローチ。

「値上げ」だけに頼ると総会が紛糾しがちです。「借りる」「支出を減らす」を組み合わせて、住民一人ひとりの負担感を下げる設計が、合意形成の近道になります。


合意形成を進める3つのコツ

最後に、現場で効く合意形成のコツを3つ。

  1. 『戸あたり月額』で語る:総額数千万円と言われるとひるみますが、「1戸あたり月○○円」に換算すると議論が現実的になります。
  2. 反対意見を先に拾う:「値上げは困る」「今のままでいい」という声を、総会の前に理事会でていねいに拾い、答えを用意しておく。
  3. 選択肢を見せる:「足場だけ」「ロープだけ」ではなく、複数の工法・金額・工期の選択肢を並べて、住民自身に選んでもらう。選ばされるより、選ぶほうが人は納得します。

よくある質問(FAQ)

Q1. 戸田市には大規模修繕の工事費に直接もらえる補助金はありますか?
現時点では、管理組合の共用部大規模修繕そのものに直接使える市の現金補助は確認できませんでした。だからこそ、認定→税制1/3→機構融資→工法選択という「間接的にコストを下げる」戦い方が有効です。

Q2. マンション管理計画認定は戸田市で本当に申請できますか?
できます。戸田市は2023年(令和5年)4月から認定制度を開始しています。まずマンション管理センターの事前確認を受け、戸田市建築住宅課へ申請します。市への手数料は無料です。

Q3. 長寿命化税制の1/3減額は、いつまでの工事が対象ですか?
戸田市の案内では、2023年4月1日から2027年(令和9年)3月31日までに実施した工事が対象です。最新の運用は固定資産税課へご確認ください。

Q4. 認定を取らないと長寿命化税制は使えませんか?
認定マンションで積立金を引き上げたケースのほか、都道府県等の助言・指導を受けて長期修繕計画を見直し積立金を引き上げたケースも対象になり得ます。詳しくは固定資産税課へ。

Q5. 埼玉県のアドバイザーは本当に無料ですか?
市部については、令和9年度まで県が対象市内の管理組合へ無料でアドバイザーを派遣するとされています。戸田市は市部に該当します。窓口は埼玉県のマンション施策担当です。

Q6. 旧耐震のマンションですが、耐震補助は使えますか?
戸田市の耐震補助は木造中心の設計です。RC/SRC分譲マンション共用部に使えるかは建築住宅課へ要確認。ただし耐震改修促進法25条で共用部の決議要件が緩和されるなど、法律面の後押しはあります。

Q7. 住宅改修資金助成制度は管理組合で使えますか?
マンションは個人の専有部分が対象で、共用部の大規模修繕には使えません。各区分所有者の室内リフォーム向けの制度として住民に案内するのがよいでしょう。

Q8. ロープアクセスにすると本当に安くなりますか?
建物形状や作業量によります。足場が有利な部位もあるため、明誠では現地調査のうえで足場・ロープ・ハイブリッドを比較し、いちばん得な組み合わせをご提案します。

Q9. 工事のタイミングで気をつけることは?
長寿命化税制は工事完了から3か月以内の申告が必須です。工事の段取りと同時に、証明書取得と税の申告スケジュールを先に押さえてください。

Q10. まず何から始めればいいですか?
「長期修繕計画と積立金の健康診断」からです。県の無料アドバイザー派遣を使えば費用をかけずに現状把握でき、そこから認定・税制・融資・工法の順に道が開けます。


3つの工法から、戸田市のあなたのマンションに最適な提案を

株式会社明誠は、マンション・ビル・ホテルの大規模修繕工事を専門とし、通常足場工法・ロープアクセス工法(無足場工法)・ハイブリッド工法の3つすべてをご提案できる、日本でも数少ない会社です。「足場ありき」でも「ロープありき」でもなく、戸田市のあなたの建物の形状・立地・ご予算にとっていちばん得な工法を、中立の立場でご提案します。

私たちはロープアクセス工事として日本初のフランチャイズ展開も行っており、塗装・防水・タイル・電気・看板など各分野の専門職が加盟しています。専門職が直接施工するからこそ、高品質かつ低価格を実現できます。

また当社は、全国の建設業者を支援するJCSA(一般社団法人 全国建設業支援協会)を運営し、経営情報の発信・オンラインセミナー・交流会・ビジネスマッチングを通じて業界全体を後押ししています。

戸田市(および蕨市・川口市・さいたま市・板橋区など近隣エリア)の分譲マンションで、大規模修繕や補助金・税制の活用をご検討中の管理組合の皆さま。「うちのマンションはどの工法が得か」「認定や税制をどう組み合わせればいいか」といったご相談を、無料の現地調査・お見積りで承ります。まずはお気軽にお問い合わせください。


本記事の補助金・税制の金額や要件は、戸田市および関係機関の公表情報にもとづく概算です。制度は年度や改正で変わります。申請・適用の可否は、必ず各所管課(戸田市 建築住宅課/固定資産税課/経済戦略室/環境課、埼玉県 マンション施策担当)へご確認ください。

株式会社明誠 代表取締役 本間幸紘