大規模修繕はロープアクセスが提案可能な東京の明誠へ

創業から6000棟超の施工実績

北区の管理組合が無料で使える相談・派遣12選|マンション管理士は個別2回+現地派遣2回・各60分が無料、劣化診断は調査費の20%・上限20万円【令和8年度版】

北区の管理組合が無料で使える相談・派遣12選|マンション管理士は個別2回+現地派遣2回・各60分が無料、劣化診断は調査費の20%・上限20万円【令和8年度版】

2026年9月22日 更新

北区の理事長さまから、去年こんな電話をいただきました。

「外壁のタイルが2枚落ちた。管理会社からは大規模修繕を勧められているが、提示された見積が1億円を超えている。妥当なのか判断がつかない」

伺ってみると、築38年・8階建て・52戸の分譲マンションでした。私が打診棒(タイルを軽く叩いて浮きを音で判別する道具)を持って外周をひと回りしたところ、浮きが集中していたのは北面の下層階だけ。全面改修ではなく、部分補修と部分塗装から着手する余地が十分にありました。

そのとき理事長さまが漏らした一言が忘れられません。「相談できる相手が、管理会社と工事会社しかいなかった」。

これは北区に限った話ではありません。ただ、私はこの言葉を聞くたびにもったいないと感じます。北区には、管理会社でも工事会社でもない第三者の専門家を、1円も払わずに呼べる仕組みが用意されているからです。しかも北区の場合、役所へ出向く個別相談と、専門家が現地まで来てくれる派遣相談の2種類が別建てで用意されています。これは23区の中でも親切な設計です。

申し遅れました。私は株式会社明誠の本間幸紘と申します。東京都東大和市を拠点に、20年近くマンション・ビル・ホテルの外壁の仕事をしてきました。足場を組んで建物をすっぽり囲う工事も、ロープ1本でぶら下がる無足場の工事も、どちらの現場も自分の足で踏んできた人間です。

今日は、北区の管理組合とビル・収益不動産オーナーさまが使える相談・派遣・助成を12個、令和8年度(2026年4月1日から2027年3月31日まで)の一次情報で整理します。


結論:北区で使える支援は12ある

先に一覧でお示しします。費用ゼロのものと、費用の一部が戻るものを分けて並べました。

# 制度・窓口 誰が対応するか 費用 申込先
1 北区 分譲マンション管理相談(個別) マンション管理士 無料/1回60分・年度内2回 住宅課 03-3908-9201
2 北区 分譲マンション管理相談(派遣) マンション管理士(現地に来る) 無料/1管理組合1回60分・年度内2回 住宅課 03-3908-9201
3 北区 分譲マンション管理セミナー 区が招く専門家 無料(例年) 住宅課(令和8年度分は詳細未公表)
4 北区 区民相談室 法律相談 弁護士 無料/1回30分・年度内3回 区民相談室 03-3908-1101
5 北区 区民相談室オンライン法律相談(Zoom) 弁護士 無料 区ホームページの申込フォーム
6 北区消費生活センター 消費生活相談員 無料 03-5390-1142(北とぴあ11階)
7 東京都 マンションアドバイザー無料派遣 マンション管理士等 無料(管理状況届出済みが条件) 東京都防災・建築まちづくりセンター 03-5989-1453
8 東京都 マンション管理士無料派遣(防災力向上・認知症対応) 講習修了のマンション管理士 無料/各2回まで 東京都マンション管理士会(令和9年2月26日まで)
9 東京都 賃貸マンション向け防災アドバイザー無料派遣 防災アドバイザー 無料 東京都マンションポータルサイト
10 (公財)マンション管理センター 電話相談 専門相談員 無料 03-3222-1517/設備は03-3222-1519
11 北区 マンション管理計画認定制度 — 事前確認の手数料は依頼先による 住宅課 03-3908-9201
12 北区 マンション劣化診断調査費用助成 — 調査費(税抜)の20%・上限20万円 住宅課 03-3908-9201(事前相談)

1〜10がお金のかからない相談・派遣、11と12が制度と助成です。順番に見ていきます。


北区のマンション管理士派遣は「呼ぶ」と「行く」の2本立て

北区の目玉は、ここです。多くの区は「区役所で相談を受ける」か「専門家を派遣する」かのどちらか一方ですが、北区は両方を用意した上で、それぞれに年度内2回の枠を割り当てています。

分譲マンション管理相談(個別)

区が公表している内容をそのまま引用します。「複雑多岐にわたる管理組合の運営方法や建て替え問題等について、マンション管理士の専門的見地からアドバイスします」。

項目 内容
対象 区内分譲マンションの区分所有者
時間・回数 お一人あたり1回60分、年度内2回まで
場所 北区役所第一庁舎 会議室
費用 無料
申込方法 申込書に記入のうえ、住宅課まで郵送またはファクス。日程調整後、相談日の連絡が来る

(出典:東京都北区「分譲マンション管理(セミナー、無料相談等)」/更新日2026年7月6日)

ここで見落とされがちなのが、対象が「区分所有者」である点です。理事でなくても、理事長でなくても使えます。「理事会がまともに機能していない」「管理会社の言うことに違和感がある」と感じている一区分所有者が、一人で相談に行ける設計になっています。

私の経験上、大規模修繕でこじれる管理組合は、最初のボタンを掛け違えていることがほとんどです。「修繕委員会の立ち上げ方が分からないまま、管理会社主導で話が進んでしまった」というパターン。その入口で60分もらえるなら、これは大きい。

分譲マンション管理相談(派遣)

こちらはマンション管理士が現地に赴くタイプです。

項目 内容
対象 区内分譲マンションの管理組合(理事長名で申込)
時間・回数 一管理組合あたり1回60分、年度内2回まで
費用 無料
申込方法 申請書に記入のうえ、住宅課まで郵送またはファクス

(出典:同上)

理事会の席に専門家が同席してくれる、と考えていただければ分かりやすいと思います。私はこれを、理事会の最初と最後で1回ずつ使うやり方をお勧めしています。1回目は「うちのマンションで今やるべきことの優先順位づけ」、2回目は「業者から出てきた見積・提案が妥当かどうかの第三者チェック」。この2回があるだけで、意思決定の質がまるで変わります。

申込書と申請書はいずれも北区のページからPDFでダウンロードできます。窓口へ行かなくても、郵送とファクスで完結する点も助かります。

北区に「建築士派遣」は無い。そこをどう埋めるか

正直に申し上げます。北区が単独で持っている無料の専門家派遣は、マンション管理士のみです。建築士派遣や大規模修繕アドバイザー派遣という名前の区独自制度は、2026年9月22日時点の区ホームページには見当たりません。

では技術面の相談はどうするか。私は次の3段構えをお伝えしています。

  1. 管理・合意形成の話 → 北区のマンション管理士派遣(上記2制度)
  2. 建物の技術的な話 → 東京都のマンションアドバイザー制度(後述の7番。建築の専門家コースがある)
  3. 実際に建物を調べる費用 → 北区のマンション劣化診断調査費用助成(後述の12番)

北区は「相談は区、技術は都、調査費は助成」という役割分担で組み立てられている、と理解すると使い方が見えてきます。

外壁の劣化がどの程度進んでいるかを客観的に把握する方法については、明誠のロープアクセス工法による外壁調査の考え方をご覧いただくと、足場を組まずにどこまで見られるのかが分かります。技術的な仕組みそのものをもう少し深く知りたい方は、同業者向けに書いている姉妹サイトロープアクセスドットコムのほうが詳しいです。


北区で使える弁護士の無料法律相談と消費生活センター

管理費の滞納、区分所有者間のトラブル、工事契約をめぐる紛争。これらは管理士の守備範囲を超えます。北区には法律面の無料窓口も用意されています。

区民相談室の法律相談

項目 内容
時間 1回30分以内
費用 無料
回数 法律相談は週1回、同一年度で3回まで
予約 電話または窓口。区民相談室 03-3908-1101
キャンセル 当日正午までに電話連絡

(出典:東京都北区「区民相談室(法律・税金・交通相談など)」)

30分は短く感じますが、年度内3回まで使えます。北区はさらにZoomでのオンライン法律相談も用意していて、こちらは区ホームページの専用申込フォームから受け付けています。平日の日中に王子まで出向けない理事さまには、こちらのほうが現実的でしょう。

30分を有効に使うコツは、争点を1つに絞って行くことです。「滞納が3年分たまっている区分所有者に、どの手続きから着手すべきか」まで絞れていれば、30分で具体的な道筋が見えます。

北区消費生活センター

工事契約のトラブル、訪問業者による強引な勧誘への対応は、消費生活センターの領域です。

  • 所在地:北区王子1-11-1 北とぴあ11階
  • 相談電話:03-5390-1142
  • 相談時間:月〜金 9時30分〜16時00分
  • 対象:北区に在住・在勤・在学の方

(出典:東京都北区「消費生活センター」)

「地震のあと点検に来たという業者に、その場で契約書を書かされた」という相談は、残念ながら現場で今も耳にします。この手の話は法律相談より先に、消費生活センターに入れたほうが早いことが多いです。


東京都の無料派遣を重ねて使う

北区の枠を使い切っても、まだ残っています。ここからは東京都の制度です。

7. マンションアドバイザー無料派遣(届出済み管理組合が対象)

東京都は「管理状況届出制度による届出を行った管理組合に対し、その管理状況に応じて、マンション管理士などの専門家を派遣し、マンションの管理や建替え・改修について、講義や個別具体的な相談に対するアドバイスを行います」としています(出典:東京都マンションポータルサイト「マンションアドバイザー無料派遣のご案内」)。

肝は「届出を出していること」が条件という点です。東京都の管理状況届出制度は、昭和58年12月31日以前に新築された6戸以上の分譲マンションに届出義務があります。北区もマンション管理状況届出制度のページを設けています。北区は旧耐震の分譲ストックが厚い区ですから、該当する建物は少なくないはずです。

届出がまだなら、これを出すだけでアドバイザー派遣料が無料になります。順番としては「届出 → 無料派遣」です。

  • 申込先:(公財)東京都防災・建築まちづくりセンター 03-5989-1453
  • 制度所管:東京都住宅政策本部 民間住宅部 マンション施策推進担当 03-5320-4913

8. マンション管理士無料派遣(防災力向上・認知症対応)

こちらは届出の有無を問わない枠です。

項目 内容
対象 都内に所在するマンション管理組合
回数 防災力向上・認知症対応それぞれ2回まで
費用 無料
受付期間 令和8年6月23日(火)から令和9年2月26日(水)まで
募集枠 防災力向上・認知症対応あわせて160件程度
申込 東京都マンション管理士会のホームページから

(出典:東京都「本日からマンション管理士無料派遣事業の受付を開始(マンション管理組合向け)」/東京都マンションポータルサイト「分譲マンション向けマンション管理士無料派遣(防災力向上・認知症対応)」)

都内全域で160件程度という枠です。分譲マンションが十数万棟ある東京都でこの数字ですから、早い段階で動いた管理組合が使えることになります。締切の令和9年2月26日まで残り約5か月。年内に理事会で決議しておくと安心です。

なお賃貸マンションのオーナーさま向けには、賃貸マンション向け防災アドバイザー無料派遣という別枠があります(9番)。収益不動産をお持ちの方は、こちらが該当します。

10. (公財)マンション管理センターの電話相談

全国の管理組合が使える、国のマンション管理適正化推進センター指定団体の窓口です。

  • 管理組合運営・管理規約などの相談:03-3222-1517
  • 建物・設備の維持管理の相談:03-3222-1519(電話で事前予約)

(出典:(公財)マンション管理センター「相談窓口について」)

「区に相談するほどでもないが、誰かに確認したい」という程度の疑問なら、ここが一番手軽です。


北区の管理計画認定制度と劣化診断助成

11. マンション管理計画認定制度

北区もマンション管理計画認定制度を実施しています。区のページによれば、事前確認の手数料は依頼先の団体によって異なり、マンション管理センターの「管理計画認定手続支援サービス」の手数料も別途かかる形です。オンライン申請ののち、北区が発行する納付書で手数料を納めて区への申請が完了する、という流れになります。

手数料の具体額は依頼先によって変わりますので、金額の確認は住宅課(03-3908-9201)に直接お問い合わせいただくのが確実です。ここで金額を断定して書くことは避けます。

認定を取ると、住宅金融支援機構の共用部分リフォーム融資の金利引き下げや、長寿命化促進税制の適用要件など、修繕積立金の負担に効いてくる場面があります。大規模修繕を数年内に控えている管理組合は、検討する価値があります。国の制度概要は国土交通省「マンション管理計画認定制度」にまとまっています。

12. マンション劣化診断調査費用助成

北区が用意している、お金が戻る制度です。

項目 内容
対象 建築後10年以上経過した分譲マンションの劣化診断(老朽度判定調査)
申請者 劣化診断調査を行うマンション管理組合
助成額 調査費用(税抜)の20%、上限20万円
注意 劣化診断調査以外の費用が含まれる場合は、その費用を除く
手続 事前相談が前提。住宅課 03-3908-9201

(出典:東京都北区「マンション劣化診断調査費用助成」/更新日2026年4月1日)

区のページには令和8年度の受付期間の記載が本文中に見当たりません。詳細案内のPDFと承認申請書が掲載されていますので、着手前に住宅課へ事前相談を入れる流れになります。「必ず事前にご相談ください」と区自身が明記している点は、押さえておいてください。

私がここで声を大にしてお伝えしたいのは、この助成の使いどころです。 調査費が100万円かかったとして戻るのは20万円。金額としては大きくないかもしれません。ただ、ここでの20万円の意味は「安くなる」ことではなく、「診断に区の公費が入る=第三者性が担保される」ことにあります。

工事会社が無料でやってくれる診断は、どうしても工事の提案とセットになります。区の助成を使った診断は、総会で「区の制度を使って客観的に調べました」と説明できます。この一言があるかどうかで、修繕積立金の取り崩しに対する組合員の納得感がまるで違ってくる。私は現場でそれを何度も見てきました。


お金の話:北区で大規模修繕を検討するときの目安

支援制度の話ばかりでは実感が湧かないと思いますので、費用の目安も出しておきます。すべて参考値のレンジです。実際の見積は建物の形状・劣化状況・立地によって大きく変動します。

工種 ㎡単価の目安
外壁塗装 3,500〜4,500円/㎡
外壁打診調査 250〜500円/㎡
屋上・バルコニー防水 5,000〜8,000円/㎡

30戸規模のマンションで大規模修繕を一巡させると、総額のレンジは3,500〜5,000万円程度。このうち仮設足場が15〜25%を占めます。つまり足場だけで500万〜1,200万円という計算になります。

私がロープアクセス工法(産業用ロープで作業員が懸垂し、足場を組まずに外壁作業を行う無足場工法)をお勧めする理由は、ここにあります。10階建て・外周80m・工期3か月というモデルケースでは、足場の仮設費が約168万円に対し、ロープアクセスなら約59万円。差額は約109万円です。

もちろん、どんな建物でもロープアクセスが最適というわけではありません。低層で形状が複雑な建物、外壁の改修範囲が広い建物は、足場を組んだほうが総合コストで有利になります。だからこそ明誠では、通常足場・ロープアクセス・両者を併用するハイブリッド工法の3つから選べる体制をとっています。3工法を自社で提案できる会社は、国内でも多くありません。料金の考え方については明誠の大規模修繕の料金の考え方にまとめています。

株式会社明誠はこれまでに約6,000棟のマンション・ビル・ホテルの大規模修繕を手がけてきました。ロープアクセス工法での高所作業について、明誠および全国のフランチャイズ加盟企業では過去16年間、墜落による労働災害はゼロを維持しています。作業員はIRATA(国際産業ロープアクセス協会)水準の技能訓練を受けています。この安全体制の詳細はロープアクセスドットコムで公開しています。


相談に行くとき、何を持っていけばいいか

60分や30分という枠を最大限に使うために、私がいつもお伝えしている3点セットがあります。

  1. 直近3期分の総会議事録 — 何が決まり、何が先送りされてきたかが一目で分かります
  2. 長期修繕計画書 — 更新が10年以上止まっていても構いません。むしろ止まっていること自体が相談材料です
  3. 管理規約(最新版) — 標準管理規約は令和7年に改正されています。自組合の規約がどの版に準拠しているかで、打てる手が変わります

余裕があれば、これに修繕積立金の残高が分かる直近の決算書と、気になっている箇所のスマホ写真を加えてください。写真は強力です。「北面3階のバルコニー下に白い筋が出ている」と口で説明するより、1枚見せたほうが専門家の判断は10倍速くなります。

法令面では、令和7年5月30日公布の「老朽化マンション等の管理及び再生の円滑化等を図るための建物の区分所有等に関する法律」(令和7年法律第47号)が令和7年11月28日に一部施行されています。建替えや大規模な改修を視野に入れている管理組合は、この改正を踏まえた助言を受けられるかどうかで、相談の価値が変わってきます。


よくあるご質問

Q. 北区のマンション管理相談は、理事長でないと申し込めませんか?

A. 個別相談(区役所で受ける60分)は「区内分譲マンションの区分所有者」が対象ですので、一区分所有者の立場でお申し込みいただけます。現地へ来てもらう派遣相談のほうは、管理組合として理事長名でのお申し込みとなります。

Q. 個別相談2回と派遣相談2回は、両方使えますか?

A. 区のページでは別々の制度として、それぞれに「年度内2回まで」の枠が記載されています。詳しい併用の可否は住宅課(03-3908-9201)にご確認ください。制度の枠が別建てである点は、北区の使いやすいところだと私は感じています。

Q. 東京都のマンション管理士無料派遣は、いつまでに申し込めばいいですか?

A. 令和8年度の受付期間は令和8年6月23日から令和9年2月26日までで、防災力向上・認知症対応あわせて160件程度という募集枠が公表されています。枠に達した場合の扱いは東京都マンション管理士会にご確認ください。年度末ぎりぎりではなく、年内の理事会で決議しておくほうが安心です。

Q. 劣化診断調査の費用はどれくらいかかりますか?

A. 建物規模や調査項目によりますが、30〜50戸規模の分譲マンションで数十万円から100万円台が一つの目安です。北区の助成は調査費用(税抜)の20%・上限20万円ですので、100万円の調査なら20万円が助成の上限額に当たります。明誠では概算のお見積りを無料でお出ししていますので、金額感の確認だけでもお声がけください。

Q. 大規模修繕の工期はどれくらい違いますか?

A. ロープアクセス工法は足場の組立・解体の期間がまるごと不要になるため、足場工法のおよそ60%の工期が目安です。10階建て・外周80mのマンションであれば、足場工法で3か月程度のところ、ロープアクセスなら1.5〜2か月程度になります。ただし改修範囲が広い場合は差が縮まります。

Q. 足場を組まないと、住民への負担は本当に減るのですか?

A. 足場とメッシュシートで建物を囲うと、日照と通風が数か月にわたって制限され、防犯上の不安も出ます。ロープアクセスは作業する面だけを順に進めるため、影響が及ぶ期間と範囲が限定されます。北区のように賃貸併用や店舗併設の物件が多い地域では、営業への影響という観点でも差が出ます。

Q. 管理会社を通さずに、明誠に直接相談してもいいのでしょうか?

A. もちろんです。セカンドオピニオンとしてお使いいただくケースが一番多いです。既存の見積書を拝見して、数量と単価の妥当性を一緒に確認するだけでも結構です。お問合せフォームからご連絡ください。

Q. 北区の分譲マンション管理セミナーはいつ開催されますか?

A. 北区のページには「分譲マンションの適切な維持・管理等に関するセミナーを開催します。詳細については、確定次第掲載いたします」とあり、2026年9月22日時点で令和8年度の日程は公表されていません。住宅課のページを定期的にご確認いただくのが確実です。


まとめ:今週、北区の管理組合が動けること3つ

長くなりましたので、動き出しの3手に絞ります。

1. 住宅課(03-3908-9201)に電話して、管理相談の申込書を取り寄せる

個別相談か派遣相談か迷ったら、まず派遣相談をお勧めします。理事会の場に専門家が来てくれるほうが、話が早い。申込書は北区のページからPDFでダウンロードできます。

2. 管理状況届出制度の届出状況を確認する

昭和58年12月31日以前に新築された6戸以上の分譲マンションなら、届出義務の対象です。届出を出せば、東京都のマンションアドバイザー派遣が無料になります。ここが未着手のまま眠っている管理組合が、北区にはまだ相当数あるはずです。

3. 東京都のマンション管理士無料派遣(防災力向上・認知症対応)を理事会の議題に載せる

受付は令和9年2月26日まで。枠は都内全体で160件程度です。防災と認知症対応で各2回、計4回の専門家訪問が無料で受けられる計算になります。


北区は、王子・赤羽・十条・田端・滝野川と、地域ごとに建物のストック年齢がかなり違う区です。旧耐震の分譲マンションが密集している一角もあれば、再開発で新しい住棟に入れ替わった一角もある。だからこそ、「よその管理組合がこうしたから」ではなく、自分の建物の状態を自分で把握することが効いてきます。

そして、その第一歩にかかるお金は、北区の場合ほぼゼロにできます。マンション管理士を4回(区の個別2回+派遣2回)、弁護士を3回、都の専門家をさらに複数回。これだけ呼んでも、支出は郵送代とファクス代だけです。

私は現場でこう思うことがあります。管理組合が損をするのは、悪い業者に当たったときよりも、相談しないまま時間だけが過ぎたときのほうがずっと多い、と。壁の浮きも、防水の切れも、待っていて良くなることはありません。

明誠のこれまでの明誠の施工事例もあわせてご覧いただければ、実際にどんな建物でどんな判断をしてきたかが伝わると思います。北区の物件で、区の制度を使いながら進めた案件もあります。ご相談だけでも遠慮なくお声がけください。総会の前段階の整理だけでも、お力になれることがあります。


出典・参考資料


本記事の情報の鮮度について:本記事は2026年9月22日時点で公表されている東京都北区および国土交通省・東京都の公式情報をもとに執筆しています。制度は年度途中でも改正・予算終了があり得ます。実際に申請される前に、東京都北区および該当窓口へ最新の内容をご確認ください。


この記事の執筆者

本間 幸紘(ほんま ゆきひろ)

株式会社明誠 代表取締役/東京都東大和市

マンション・ビル・ホテルの大規模修繕20年以上の実務経験。3工法(通常足場/ロープアクセス/ハイブリッド)から建物特性に応じて最適提案。日本初のロープアクセス工事フランチャイズ本部を運営。JCSA(一般社団法人 全国建設業支援協会)代表理事。

最終更新:2026年9月22日